うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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行き渋りの理由

夜になって体調不良を訴えた息子。

のどが痛い、鼻水が出る、体がだるい。風邪の症状。

しかし熱はない。寝る前に学校の準備をするように言うと泣き出しました。

「明日の朝、調子が悪かったら休もう。

 でも今はまだわからないから準備しようね」

それでも行きたくないと泣いている。

なにか学校で嫌なことがあった?「ない」

明日の朝、元気でも行きたくない?「うわ~~~~ん(涙)」

わからない。泣くほど辛いことが?聞いても答えない。

よーく考えてみると、幼稚園の時も何度か行き渋ったことがあったなぁ。

その時も体調が悪かったのを思い出しました。

風邪をひいて休んだ後に咳が残っていたからマスクをして登園。

途中で「まだ咳が出るから行っちゃいけない!」と言って帰ろうとします。

もう熱もないし、マスクと手洗いをきちんとしていたら

他の人にうつしたりしないから大丈夫だよとなだめても

なかなか行きたがらなかったのです。

この時は、人に病気をうつしてはいけない、うつるかもしれないと

思い込んでいるとばかり思っていました。

幼稚園の頃「お迎えの時間までずっと待ってるんだ」

という言葉も気になりました。

 

ふと気づいた。もしかして体調不良で学校に行くと

最後まで絶対がんばらないといけないって思ってる?

途中で調子が悪くなったらどうしようって不安なの?

息子はとても不安の強い子です。

心配が止まらない息子 - うちの子流~発達障害と生きる

「学校の保健室は途中でしんどくなったら休ませてくれるんだよ。

 それでもよくならなかったら母さんに連絡が来てお迎えに行くよ。」

「そうなの?」

「そう、もし途中で調子が悪くなったら早退といって早く帰ることもできる。

 だから心配しなくていいんだよ。」

次の日の朝、学校の支度をして朝食をとった後におなかが痛いと言い出したので

娘に連絡袋を持たせて先に行かせました。

調子がよくなったら後で行こうねと言いました。

夕方に小児科の予約を入れていたのでそこでちゃんと見てもらうまで

不安だったらしく、結局お休み。

夜には熱を出しました。やっぱりしんどかったのね。

翌朝は熱もなかったのですがやはり不安そう。

「一緒に行って先生にしんどくなった時のことをお願いしようか。」

これでやっと登校。

担任の先生にそのことを話してお任せした。

信頼できる先生なのできっとうまくやってくれる。

案の定、にこにこ顔で楽しそうに帰ってきました。

先生の方からも保健室の説明やカームダウンエリアの利用などを

教えて下さったようです。

 

息子は語彙も知識も豊富でとってもおしゃべり。

でも自分の気持ち言葉にして伝えるのはすごーく下手なので

こちらが想像して気付くまで本当の事はわからないことがしょっちゅう。

それも謎の行動の理由が何年かたってからわかることもあるのです。

息子は今体調がよくてももしかして途中で悪くなったら

どうすればいいのか不安で不安で行きたくなかったらしい。

こうして息子の気持ちを探ることをずっとやってきたもので

「どうして母さんは僕の気持ちがわかるの?」と言ってきたことがあります。

超能力者じゃねーしww 観察と探ることに慣れていただけ。

逆に気持ちをわかってやれない時に激しくカンシャクを起こしたりも。

いや、だから言ってくれなきゃわからんよ・・・。

 

入学したばかりの時に、先生と話している時「うん」と返事をするのが

気になっていました。

「先生にお返事する時はハイのほうがかっこいいよ」

「はーい!」と言っていたのだが、一向に変化なく「うん」の返事。

もしかして?

「ねぇ、お返事はハイで、そうだよっていうのはウンだと思ってる?」

「え?違うの?」

あー、やっぱり。YESの時は「うん」だと思っていたらしい。

「ハイはウンの丁寧な言い方だよ」

「そうだったのー?!」

ウンとハイは別の意味だと思っていて使い分けていたそうです。

 

探ることに慣れているとはいえ、まだまだ子供の行動は謎がいっぱい。

しかし、解き明かすたびに感じるのは

「子供の行動には必ず理由がある」ということ。

独特の認知なので理解するのに時間はかかりますが

発見した時はおお~なるほど!と目からウロコです。

 

娘はうまく表現できないこともあるけども

特に息子は気持ちや困っていることを言葉に出来ない。

これは息子の最大の課題です。

自分の気持ちをうまく言葉に出来なければ

見えない障害ゆえの誤解を招いてしまう。

障害を抱えて生きて行くために

自分の困り事を言葉にして周りの人に伝え

理解や手助けを上手に求めることが出来たら

きっと生き辛さも軽減できる。

息子の障害ゆえの苦手なことだとわかっていても

ここだけは少しずつ少しずつトライしていってほしいと願っています。

 

息子の支援学級の担任の先生も

息子が困りごとをなかなか伝えられないことをよくわかっていてくれて

「出来ない事を無理やり自分でやろうとするより

 先生に言って助けてもらうほうがレベルが上だよ!」

伝えることが出来たらとても褒めて下さっています。

うちでも先回りで代わりに言葉に出すことは徐々に控え

少しずつ出てくる言葉をつなぎ合わせています。

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