うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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感情を自覚し表現する大切さ

先日娘とこんな会話がありました。

「Aちゃん、あんまり好きじゃなかった。」

Aちゃんは幼稚園の時のクラスメイトです。

「え?あんた幼稚園の時は嫌いな人いないっていってなかった?」

「あのころはなにが嫌いって思うことか、よくわからなかったの」

ほぅ。目から鱗でした。

娘はなんとなくイヤだという感情を相手に対して抱いていたのだけど

それが「きらい」と言う言葉には結びついていなかったようです。

言葉に結びつかないだけでなくイヤだという感情も

当時ははっきりと自覚もできていなかったのではと思います。

会話の中でAちゃんのことを思い出し、

そういえばAちゃんに対してこんな風に感じてたと今になって自覚したらしいです。

特にいじめられたとかはなかったようですが、

Aちゃんはとてもはきはきしたタイプのお子さんなので

物言いがキツイ感じが苦手だったようです。

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(写真は娘ではなくモデルさんです)

 

息子も最近似たようなことがありました。

幼稚園の頃から何度も同じ子に叩かれたり眼鏡を投げられたりしていました。

その度に私の方から園や学校に話し対応していただいてきました。

nanaio.hatenablog.com

 それだけ嫌な思いをしてきた相手は当然嫌いだろうと思っていましたが

参観日に交流学級に見に行くと席が隣で「嫌じゃない?」と聞いても

「ううん、いやじゃない」

学習発表会で息子が台に上がっているとその台をガタガタ揺らされていて

またちょっかい出されてるな~と思って後から聞いてみると

「ううん、いつも揺らされてるけどそれが気持ちいいんだ~♡」などと

全く相手を嫌がっている様子がなかったのです。

それでも今までの経緯があるだけに懇談でお願いし

今年度は交流学級で同じクラスにならないようにしてもらいました。

息子は支援学級在籍ですが授業の半分は交流学級で受けています。

 

新学年になりクラス替えが発表され息子に聞いてみました。

「同じクラスに〇〇君いた?」

「ううん、いなかった」

「よかったね」

「うん」

「〇〇君、好き?嫌い?どっちでもない?」

「・・・んー、きらい」

この時初めて息子が外の人に対して嫌いという表現を口にしました。

嫌いという感情は負のイメージがあるのであまりよくないと思われるでしょうが

私はこういう感情を自分の中で自覚し表現をすることが出来たのは

うちの子供達にとってとても大きな成長だと感じました。

 

年齢的な発達段階もあるでしょうが、

感情を自覚すること、それを言語にして表現することに少し遅れを感じていました。

おそらく自閉症特性によるものだと思います。

特に息子は、語彙や知識が豊富であっても

自分の気持ちを表現することはほとんどありませんでした。

家ではとてもよくしゃべるのですが出来事や考えたことだけで

『自分がどう感じたか』という話はまず出てきません。

なので私の方から意識的に会話の節々に

「おもしろかったのね」「これが好きなんだね」「いやだったね」

などと感情の言葉を付けたすようにしています。

息子は書くことに少し苦手があるせいもありますが作文がとても苦手です。

こういった感情を言葉に出すことが苦手であるのも原因なのかもしれません。

 

9歳の娘は永遠のイヤイヤ期で家族に対しては激しく感情表現をしますが

家と外のスイッチがはっきりしておりまるで別人です。

家族に対しては自分との境界が非常にあいまいなのですが

外では自分と他人の境界がわかっているようです。

つまり家族=自分と同じ人、外の人=自分と違う人という感覚みたいです。

頭では家族も自分とは別の人だとわかっているのですが

感情や感覚はコントロールが難しい状態です。

自分と同じだと感覚で認識している家族が

自分の思い通りにならないのは許せないし

自分とは違うと感覚で認識している外の人に対しては

おそらく何を基準に判断してよいかがわからず

感情を的確に自覚できていなかったのかもしれません。

 

娘が通っていた通級指導教室でも最初の挨拶をした後は

いろんな感情を表す顔の絵が描いたカードを使い

今どんな気持ち?かを毎回先生に示すというのをやっていました。

自分の感情を表現することが苦手なお子さんも多いのかもしれません。

娘はいつもうれしいとわくわくするの気持ちのカードを先生に手渡していました。

時々、恥ずかしいのカードも渡してたかな?

こうして表情カードを使うのも感情の自覚と表現に役立つと思います。

 

人に対して嫌という感情を自覚することが出来なければ

自分の居心地のいい人との付き合いや

自分と合わない人との付き合いを選択することが難しくなります。

気付かぬうちにストレスをためてしまいかねません。

相手にとってメリットがあるという理由で近付いてくる人もいますし

自分にとってデメリットが大きい相手もいます。

まず、自分の感覚で選別すること、そしてその感覚を基に行動すること。

嫌という感情も、好きという感情も自分の中から出てきたものを大切にする。

これは自分を大切にすることにも繋がると思うのです。

 

感覚の問題ですので人に言われて出来るようになることでもないでしょう。

そのきっかけやヒントを出すことは出来ると思います。

自分の感じたことに意識的に焦点を当てることが出来れば

それを表現する大切さを伝えることが出来れば

少し成長を手助けすることも可能かもしれません。

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