うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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感情の自覚に時差が生じる理由について考えてみた

前回の記事で自分の感情にその場で気付きにくいという話を書いたのですが、

その記事についてこのようなリプライをいただきました。

nanaio.hatenablog.com

この、切り替えの悪さとキャパの小ささと鮮明な記憶、記憶の上書きについて

うちの子供達に起きていることとその考察を書きたいと思います。

 

うちの息子はとてもよく笑う子なのですが

遊んでいて興奮しすぎると笑いが止められなくなりパニックを起こします。

今まで笑って楽しそうに遊んでたのに突然泣き出し、怒り、

そしてちょっとした刺激でまた笑い始め、また泣きます。

小学生になった今では成長と共に少しずつコントロールが効くようになりました。

nanaio.hatenablog.com

 本人は途中でもう笑うのをやめたいのだけど止められなくて苦しく

限界になって泣きだしたり怒ったりします。

切り替えの悪さ、感情コントロールの難しさが引き起こすパニックです。

周りから見るとすごく楽しそうなのに突然どうした?と思ってしまいます。

自閉症特性を持っていると悲しい気持ちや怒りを

いつまでも引きずって切り替えが出来ないことはあると思うのですが

楽しい、おもしろい気持ちも暴走してしまい切り替えられないことがあるのです。

うちの息子のように本当はもういやだやめたいと思っても出来ないのです。

今ではパニックで泣き出すことはほとんどなくなりましたが

後になって怒っていたりぐちぐち言ってたりします。

このように今表現している感情が前からの勢いで繋がっているだけで

本当は違う場合もあるのだと思います。

 

次にキャパシティの小ささによるものなのですが

コミュニケーションの苦手さから人と接している時に

対応にいっぱいいっぱいだったりするんですよね。

これはおそらく傾向のある私自身もそうです。

なんと答えていいのか周りの人の反応など自然に対応することが難しいために

対応だけで頭フル回転なので、人に言われたことなどに

自分がどう感じるかをその場で察知する余裕がないのです。

それで後になってからああ、あの時はこういう意味だったのかなとか

結構な時間差で気付くことがしばしばあります。

おまけに鮮明な映像記憶をもっていたりしますので

その場は感じることがなくても後で頭の中で再生されてから

やっと感情が湧いてくることがあるのです。

だからその場は楽しく過ごして、直後も楽しかった~と思っていても

後になって真意に気付き腹が立つこともあったりします。

息子の話を聞いていると、一週間後になって

あの時〇ちゃん(姉)がこんなこと言っててすごく嫌だなどと言ったりします。

いや時間差ありすぎだってば・・・w

 

息子と一緒の療育だったお子さんがいつも療育中は特に嫌がる様子もなく

皆と一緒に楽しく課題をこなしていたのですが、

お母さんから話を聞くといつも帰ってから

あれが嫌だった、これが辛かったなどと文句を言っていたそうです。

もしかしてこれもその場はいっぱいいっぱいで

後になって記憶と共に感情が湧いてきたのではと思います。

発達が気になる子への生活動作の教え方―苦手が「できる」にかわる!

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 もう一点、記憶の上書きによってありもしないことにすり替えられること。

これは娘がよくあるのです。

ここから先は娘と接して話した上での私の想像もかなり含みますが

娘はなにかがあった時に、自分の主張を通すために

もしかしてこうかもしれないという予想を拾ってきて

それを口に出しながらだんだん確信に変わってきます。

予想が思い込みによって事実と記憶に上書きされてしまうみたいです。

そこでそれは違うと否定されると一気に暴走モードになります。

絶対に自分の主張は正しいと次から次へありもしないことが飛び出します。

娘は意地で言ってしまった嘘だと自覚していることが半分、

残りの半分は証拠を突きつけられやっと記憶があやふやだと気付く感じです。

証拠でやっとあやふやだと気づくのですから本人の頭の中では

いつのまにやら記憶が事実とすり替えられていたのです。

要は事実かどうかはわからないけども言っているうちに

事実だと思い込んでしまうようです。

思い込みの激しさと意地っ張りで引くに引けないところと

自分の主張がが否定されたことによるパニックでこうなるようです。

気持ちの切り替えの悪さなどによるその場との感情の違いについては

身もフタもないですが成長を待つしかないのかなと思っています。

娘の記憶のすり替えはパニックが落ち着いてから

自分の特性を理解するためにも事実をじっくり話しています。

自分が思い込みが激しくいつのまにやら記憶がすり替わるという自覚があれば

いつかはちょっとまてよ?と自ら立ち止まることができるのではと

淡い期待を抱いております・・・。

 

息子の場合は感情の暴走でパニックになることに気付いていたので

あまりにテンションが上がりすぎと思ったら即座にその場にはいり

落ち着くよう促していました。

よくやっていたのが「死体ごっこ」

死んだふりをして動いたり声を出したりしたら負けという遊びです。

落ち着け!だけではなかなか難しいですが

遊びの一つとして取り入れたらすんなりやってくれ

じっとしているうちにだんだん落ち着いてくるようです。

流石に名前がよくないな~と思って最近「気絶ごっこ」に名前を変えました^^;

最初の引用ツイートにあった事例がうちの子と同じなのかはわかりませんが

我が家ではどうやらこのような理由で感情の自覚に時差が出来ているようです。

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