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うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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負けるとかんしゃくを起こす うちの一番病対策

療育的なこと 子育て観 発達障害特性

 ツイッターで話題になっていた「ゲームで負けてかんしゃくを起こす子への対策」

かんしゃくを起こした後の対策ではなく、かんしゃくを起こさない為の工夫がわかりやすく書かれていました。

togetter.com

 まずは人とゲームをする楽しさを知る事、自分の手札だけでなく相手を見るための大人の介入によるソーシャルスキルトレーニングとしてとても素晴らしい方法だと思います。

場の共有が出来ていないことなどとても勉強になりました。

カタンの開拓者たち スタンダード版

発達障害児だけでなく、小さいお子さんがゲームに負けて癇癪を起こすことはよくあると思います。

普通のお子さんの場合、成長に伴いコミュニケーションを自然と身に付けて行くことで徐々にそのようなことが減っていく場合が多いと思うのですが、自閉症スペクトラムなどを持っていると年齢相当のコミュニケーションが自然には身に付きにくいと言う特性があります。

なのでそのままではいつまでたっても小さい子と同じように癇癪を起こしてしまったり激しいパニックに至ってしまうケースもあるのです。

発達障害と一言に言っても本当に様々でお子さんのタイプや状態を把握することが一番大切だとは思うのですが、幼稚園、保育園、小学校など集団生活に入ってしまえば、ゲームに限らず順番を決める、勝ち負けを決めるシーンは避けて通れないと思います。

最初のうちは癇癪を起こさない工夫は重要となるでしょうがその先を見据えて段階を考えていく必要があると思います。

うちの子供達はそこまで激しい一番病ではなかったのかもしれませんが、二人ともとても負けず嫌いでやはり癇癪を起こしていました。

 

我が家の対策

単純に「負けた時に『あー、ざんねん』だけで終わるとかっこいいよ!」と教えました。もうひとつ、自分が勝った時に喜ぶのはいいけども負けた相手のことを言うのは禁止としました。

お子さんがお一人でまだ小さい場合、家では大人が勝負の相手になります。負けると癇癪を起こす場合ついつい大人が加減して毎回勝たせてあげてしまうケースも多いかと思います。

しかしうちのようにきょうだいがいる場合、小さいからと言って癇癪を起こす方だけに毎回勝たせることも不可能ですし、うちは両方負けると癇癪起こしていたので早々に対策をする必要がありました。

男の子にはよく使うであろう「かっこいい」というセリフは、自分で色々とやりたがる幼児くらいのお子さんには女の子でもよく効く魔法の言葉だったりします。

以前息子の同級生の女の子が幼稚園の帰りに疲れたから荷物持ちたくない歩きたくないとぐずっていたことがありました。

おそらくお母さんに甘えたかったのでしょうね。

お母さんも困っていたようなので耳元でこそっと「自分で荷物持てたらかっこいい幼稚園のおねぇちゃんだな~」とささやくと張り切って荷物を持ってすたすた歩きはじめました。

勝負事の前に耳元でそっと「これができるとかっこいい」と教えておくことでうちの子供達もがぜんやる気になるようで負けても「ざんね~ん!!」と言うことが出来ました。

負けても癇癪を起こさずうまく切り抜けたらすかさず出来たことを褒める。

「よく我慢できたね」「さすがお姉ちゃんだね」「お兄ちゃんになったね」

その繰り返しで徐々にゲームを仲良く遊ぶことが出来るようになりました。

流石に何度も負け続けると癇癪を起こすこともありましたが、そういう時は私が間に入って早々に切り上げるなど仲裁は必要です。

いとこと遊ぶときなどは年齢がばらばらなので大きい子が小さい子に配慮するなど自然としてくれているようですが、発達障害児の我が子達はそういうことが出来ず常に本気勝負でかかっていくのでどうしても大人が間に入る場面は時々あります。

 

お子さんの段階を見極める

うちの場合はこのやり方で案外すんなり出来るようになったのですがお子さんによってはなかなか手強い場合もあると思います。

お子さんが今どの段階にあるのかを見極めることが大切だと思います。

最初の対策のまとめにもあったようにまずは癇癪を起こしそうな原因を排除したゲームで遊び、他の人との関わりを楽しむことから始めるのもよいでしょうし

負けて癇癪を起こしそうになったらクールダウンのためのスペースを最初に確保しておいて、そこに行けただけでもまずは成功とスモールステップに分けるのもよいと思います。

・他者との関わりに関心を持つためにゲームを取り入れる

・うまく関わる方法を見つけ事前に明確なルールとする

・大人の仲裁ありで練習する

・うまくいった体験を積む

・うまく行かない時はアプローチを変えてみる。更にスモールステップにしてみる

小集団の療育ではよく勝ち負けのあるゲームをやっていました。

その際にやはり負けたことで癇癪を起こすお子さんもいて、先生方の対応をみていると一旦その子の言い分を全部聞いて「くやしかったね」と気持ちを代わりに言語化し受け止めて、癇癪を収めることが出来た時、ゲームに戻ることが出来た時、最後までやり通すことが出来た時など細かく「がんばったね」などと認める言葉掛けを繰り返していました。

そうすることで回を重ねるごとにだんだんと癇癪を起こさないようになり最後までゲームを楽しめるように変化していったのです。

ゲームは勝ち負けがあるもので常に自分が勝てるわけではないことが受け入れられるようになったのでしょう。お子さん自身の中で自分のこだわりとうまく折り合いが付けられたのです。

 療育など外よりは家の中の方が遠慮がない分癇癪なども出やすいですが、こういうやり方を見ていただけに家の中での対策もすんなりいったのかもしれません。

 

目標をどこに置くのか

負けたくない、負けることが許せずパニックになるのは特性によるこだわりなのかもしれません。

しかし、学校など集団生活では他者と関わる以上遊びや何かを決める時などに勝ち負けは避けて通れません。

負ければ癇癪を起こすから負けさせないように配慮することをずっと続けているわけにもいかないのです。

先の段階を見据えた上で目標を立てる、

その目標に到達するための階段を考える、

お子さんの状態を見ながら頑張れる範囲で経験を積ませていく。

障害あるなしに関わらず子育てはこれの繰り返しなんじゃないかな~と思います。

ただ、通常の発達段階で自然に身につくであろうと思われているものが往々にして自然には身に付きにくいのが発達障害児によく見られることであり、その分大人の手によって支援が必要となってくるのです。

おまけになぜそうすることが必要なのかひとつひとつ本人の納得がないとがんばれないので説明も必要です。

発達障害児と言えども発達しないわけではなくその子供に合ったやり方を見つけることが出来れば徐々に出来ることは増え成長して行きます。

よく発達障害児育てを「丁寧な子育て」と言ったりしますが本当にそうだと思います。

その分大変ですが、ほんのちょっと視点を変えるだけでうまく行くこともたくさんあります。そんな時に子供の成長を嬉しく思えるシーンは手がかかる分多く感じられる!なんてお得なんでしょう~。(と思うことにする)

家族だから甘えが出る、家は安心して素が出せる場所というのもありますが親と子の間だけならそれも必要なことです。しかし同じ年代のきょうだいがいる場合、家は小さな子供社会でもあります。

人との関わりを学べる大きなチャンスが家の中にも転がっているのです。(実際は頻繁に仲介が必要なのでメンドクサイのは事実ですが・・)

うちの場合は両方の子供に発達障害がありますが、そうでなくても一方だけに我慢を強いることはあまり好ましい状態とは言えません。

障害だから仕方がないではなく手が出たり暴言が出ることはうちでは許容していません。社会で許されないことは家でも許されないとしています。

パニックでやってしまったことでも暴言や暴力はやってはいけないことと教え続けています。

それでも未だに暴力や暴言が出ることがありますが仕方がないで済ませればそういう状況ならやってもかまわないと意識づけること。

それだけは避けなくてはなりません。

 うちの子供達は知的障害を持っていませんし二次障害などの発症がなければ、おそらく福祉のお世話になって生きるより一般社会に出て行く可能性が高いです。

将来どういう道を歩んでいくのか決めるのはもちろん子供自身ですが、親として自立して生きていく上で最低限のスキルを習得するために、障害で出来ないことを出来ないからとそのままにしておくわけにはいきません。

一般社会に出ることを前提に最低限身に付けておきたいスキルに目標を立てる。

それが障害によって苦手なことであろうともなければ困るものであれば工夫で補う方法を考えて行かねばなりません。

勝ち負けで癇癪を起こさないこともそのひとつです。

最終目的を見据えた上で子供の特性や状況に合わせて今身に付けるべきことをひとつずつ丁寧にやっていくことが必要になって行きます。

もちろん一筋縄では全く行かないので凹んではツイッターでブツブツ言い先輩方からヒントをいただいたり気持ちを切り替えたりしています。

何度繰り返したらいいんだろう、いつになったらわかってくれるんだろうと途方に暮れることも多々あります。

それでも年月が経ってみれば少しずつ実を結んでいくこともたくさんあるんだなぁと思うようになりました。

これからもめげずに親子共々無理せず前進していけたらなぁと思っています。

 こちら上下の2点はソーシャルスキルトレーニング用のボードゲームです。

 娘の通級教室での指導で使われていました。

学校などの集団生活で想定されるルールやマナー、友達との関わりで起きるであろうトラブルなどが想定されておりその解決法が学べる仕組みになっています。

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