うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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発達障害かも?子供の発達が気になったらどこに相談したらいい?

子供の発達が気になる、発達障害かもしれない。

そんな不安を抱えてこのブログにこられる方も多いと思います。

私自身も疑問を持ちながら検診で相談しても問題ないといわれ、なかなか専門機関へ繋がることができず途方にくれていました。

コメントで専門医を知りたいと書き込んで下さった方がいらっしゃいました。

今日は地域での相談できる専門機関の探し方について、どんな診察や検査をするかについて書きたいと思います。

 

最初にどこに相談すればいい?

 相談機関の体制については非常に地域差があり、全国一律に同じとはいきません。

公立の療育センターがあるところもあれば、直接病院にかかるところもあります。

しかし、相談窓口として全国に「発達障害者支援センター」「児童相談所」「子育て相談窓口」があります。

全国の発達障害者支援センター

www.rehab.go.jp

 「発達障害者」と名前はついていますが、まだ診断がついていない、現在不安に思っている小さなお子さんの保護者の方でも、相談支援や発達支援など行っています。

必要であれば教育、医療などの専門機関へ連携支援も行われています。

 

全国の児童相談所

www.mhlw.go.jp

 児童相談所といえばニュースでよくみかける虐待児保護のイメージですが、児童(0歳から18歳未満)の子供に対する様々な相談に応じてくれる場所です。子供の発達に関わる悩みにも対応しています。必要であれば発達検査なども行われています。

知的障害を伴う発達障害と診断されて「療育手帳」をとる場合、判定は児童相談所で行われます。

※療育手帳は様々な福祉を受けることができる障害者手帳の一種です。自治体によっては知的障害あるなしに関わらず療育手帳を取得できる場合があります。療育手帳は自治体独自の発行ですので判定基準も地域によって違いますし、違う名前がついている場合もあります。

 

自治体の子育て相談窓口

子育て相談窓口は各地域の「保健センター」などにあると思います。

それぞれの相談窓口から必要であれば専門機関へ紹介をしてもらえます。

我が家の場合は保健センターから巡回の保健師さんが来てくださり専門機関へ繋がることが出来ました。

保健センターでは1歳半検診、3歳児検診なども行われており、そこで発達に困難を抱えている子供を早期発見し相談機関に繋げることもあります。

しかし身体、知的、言語などの発達に問題がない場合はそのチェックから漏れてしまうことも。うちは検診では問題なしといわれていました。

(息子の場合は3歳検診以前に病院で診断がついていましたが、1歳半検診では言語の遅れがあったにも関わらず何もいわれませんでした。)

うちの娘の場合は3歳児検診の時点で私はADHDを疑っており、希望して別室相談をうけましたがただの性質で発達には問題がないとされました。

その後専門医に繋がることができ、様子見もグレーゾーンも言われず一発で確定診断がついたほどはっきりくっきりADHDとアスペルガー症候群である娘でも、そのようなことがあります。

担当された保健師さんによっても知識やスキルのばらつきがあるでしょうし、保護者の方の納得がいかなければ他の相談窓口に行ってみるというのもひとつの方法です。

 

相談したらそのあとどうなるの?

お子さんの状態、保護者の方からの聞き取りによって支援が必要であれば療育センターや専門医を紹介してもらうことができます。

私の居住地では公の療育センターはなく病院に並立したところばかりですので経験はありませんが、療育センターでは臨床心理士さんなど専門の方々がいらっしゃいます。

お子さんの様子、保護者の方から生育歴などの聞き取り、発達検査といって知能テストのようなものを行い、それによって必要とされれば心理、言語、作業などお子さんに合った療育を受けることが出来ます。

療育ではお子さんの成長を促すためにそのお子さんの発達段階に合ったかかわり方や楽しい遊びを交えたトレーニングが行われます。

療育には療育センターなどで行われるものと、民間の児童デイサービスで行われるものがあります。個別で行われるもの、グループで行われるものがあります。

児童デイサービスも福祉事務所で手続きをし「通所受給者証」を取得することが出来れば1割負担で通うことができます。

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正式な診断や投薬治療が出来るのは医師だけですので必要な場合は専門医に紹介されます。

うちの場合は保健センターからの紹介で専門医にかかり、そこからの指示で療育を開始しました。

 

専門医を探す

相談窓口から専門医を紹介していただけると思いますが、なかなかそこまでたどり着けないなどで、直接専門医にかかりたい方もいらっしゃると思います。

先ほども書きましたように、正式な診断や投薬治療が出来るのは医師だけです。

児童精神科医は非常に少ないといわれており、探すのも大変。

日本小児神経学会のサイトに全国の小児神経専門医一覧があります。

小児神経専門医のいる全国の病院・施設

こちらから調べれば見つかると思います。

ここに載っていない病院でも発達障害に詳しいところもあります。

(うちは二つの病院にかかっていますが、娘が現在療育に通っている病院の名前は載っていませんでした。)

ただし、だいたいどこも予約でいっぱいの状況だと思われ、半年待ち1年待ちという場合もあります。

うちの子供たちがかかっているところでも初診は半年待ちです。うちは投薬があるので毎月かかっていますが、定期的な発達検査などは半年以上前に予約が必要です。

 

もし発達障害と診断がついたら

あまりに小さいうちは正確な診断がおりず様子を見ましょうといわれたり、グレーゾーンといわれることもあるでしょう。4歳ごろに診断がつく場合が多いようです。

かわいいわが子が障害であると告げられても、なかなか簡単に受け入れられることではありません。

私は娘のADHDをほぼ確信をもって診断に望んだのですが、思ってもいなかった自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)もついていてその場で泣き崩れてしまいました。

診断がついても受け入れられるまではしばらく時間がかかるかもしれません。

しかし、診断がつこうがつくまいが目の前のわが子になんの変わりもありません。

子育てに行き詰まり限界まで来ていた当時の私は、診断がついたことでこの子に必要な対応や支援に繋がることができ、本当に親子共々救われました。

発達障害は発達しない障害ではなく、発達の仕方に凸凹があるということ。

早い遅いと特性はありますが、適切な関わりや支援を行うことで必ずその子なりの成長をしていきます。

できるだけ早期にその子に合ったサポートをしていくことにより学校や社会への適応を進めることも可能なのです。

最近では大人の発達障害も話題になっていますが、発達障害の特性を持ちながらも自立し社会で活動されている方はたくさんいます。

現在小学生のうちの子供たちも将来はどうなるかはまだわかりませんが、

今のところ娘は通常学級、息子は支援学級で毎日学校に通い、自分の得意や好きなことを伸ばしていけていると思います。

苦手なことやサポートが必要なことも子供の特性をつかみ学校や専門機関と連携することによってひとつひとつ前に進んでいます。

発達障害と一言でいってもその特性は本当に様々。うちも娘と息子では全く違った特性を持ちます。同じやり方では通用しないことも多いです。

大切なのはお子さんの状態や特性を知ること。

子供の行動には必ずなんらの理由があると私は考えています。

状態や特性を把握することでその理由をさぐり、対応策を考えることができます。

療育や専門家の方々が一緒に支えて下さいます。

診断をきっかけにしてお子さんの特性を知ることは

お子さんの成長を助けるための第一歩となると私は思っています。

前向きに考えられるようになれば是非お子さんに合ったサポートを探してみてください。

ココロとカラダほぐしあそび―発達の気になる子といっしょに (Gakken La pomme Books)

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 こちらの本は幼児期の療育でも取り入れられている楽しい遊びがいっぱい載っています。

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