うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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娘に診断がつくまで ①

娘が生まれたのは私が38歳になる寸前でした。
ずっと欲しかった自分の子供。切迫流産で入院するも無事元気に生まれてくれました。
それはもうかわいくてかわいくて仕方がなかったです。
第一子ですし、当時引っ越したばかりの土地で周りに子育てをしている知り合いもおらず
わけもわからず育児書片手に必死で育てていました。
なので赤ちゃんって皆大変なもんだろうくらいにしか思っていなかったのですが
今から思えば少し様子が違ったようです。

生後2週間、寝返りも打てませんし普通はただ寝転んで泣いて眠るだけのはずです。
ちょっと目を離した隙に床に置いたマットレスの上の娘がいない!
おそらく蹴りだけで2メートル以上移動し部屋の隅っこに転がっていました。
ベビーベッドで寝ている間もパンチやキックを激しく繰り返し(眠っているのに)
いつもボスと戦っている感じの娘でした。

ハイハイやつかまり立ちで移動を始めたかと思うとあっというまに箪笥の上へ上り
倒れる時は尻もちをつかずぱたっとそのまま倒れるので頭をぶつける。

その頃ベビークラスに参加していたのですが
他のお子さんはお母さんの膝の上で楽しく手遊びをしているのに
うちの娘だけは何度連れ戻しても一瞬も私の膝におらずハイハイであちこちに出かけ回り
他の人に愛想を振りまくり大声を上げていました。

歩き始めるとそれはもう大変。
毎日朝の6時に部屋の戸をバンバン叩き続け(当時はアパートでした)
店などで商品を取ろうと一瞬手を放すとすぐ消えていなくなる。
レストランでは隣の人のものを食べようとする。
あまりに近所迷惑なので戸建てに引っ越した後は
カーテンはレールごと引きちぎる。
暴れて網戸ごと庭に落ちる。
ふすまは貫通させる。
壊したものはキリがありません。家ごと壊しそうな勢いです。
ベッドで暴れて骨折する。
転んで生えたばかりの前歯折る。
怪我も絶えません。

自由に遊んでいる時はとてもよく笑う明るい子です。
しかし病院に連れて行けばお医者様の顔を見ただけで絶叫。
話が全く聞こえないのでなんの病気だったのかもわからず帰ったこともあります。
お風呂でシャンプーも絶叫、歯みがきも絶叫
幼児になってもさせなければならないことはすべてこの世の終わりのように泣き叫びます。
いつもご近所から虐待を疑われ通報されるんじゃないかとびくびく生活していました。

特に食事は戦争のようでした。
ものすごく食べることが好きな子で
料理を並べた瞬間から鷲掴みで食べてしまうので全てを一度に並べないといけません。
次の料理を取りにいった瞬間になにやるかわからない(汗)
すばらしくこぼすので床にビニールの大きなテーブルクロスを敷き、
皿はひっくり返して投げるので吸盤でテーブルにくっつけ
全く座っていられないので子供椅子に手作りの布ベルトで娘を固定する。
縛り付けるのは酷いようですが、こうしない限り、娘も私たち家族もまともに食事がとれませんでした。
お食事エプロンをつけても全身ドロドロで毎食後すべて着替えです。
3歳すぎまでこんな生活が続いていました。
言葉は悪いですが今から思えばまるで野生のサルです(苦笑)

食事時間でなくても手の届くところの食べ物は危険。
炊飯器のご飯を鷲掴みするので保温はできない。
豚肉の下味をつけていて宅急便か何かで一瞬台所を離れたすきに
生のまま娘がむしゃむしゃ食べていたこともありました。
もちろん冷蔵庫などはすべてロック。
スーパーでベビーカートに乗せて買い物をしていると
気が付けばブロッコリーの葉っぱを握って食べているなどなど(汗)

普通の方ならしつけはしなかったのか?と思われるでしょう。
もちろんしてはいけないこと、危険なことなど制止しダメと教えていました。
出来なくても何度も何度も繰り返し言ってきました。
育児書に書いてあるように赤ちゃんの頃から言葉がけやベビーマッサージや
歌、絵本、スキンシップ、毎日公園に連れて行ったり、やれるだけのことはしてきました。
しかし、娘は全くこちらの制止を受け付けてくれません。
危険なので体を抑え込むと全力で暴れ抵抗します。
制止だけではなく何を言っても全く言うことを聞いてくれることはありませんでした。
私はまだ大人の言葉が理解できないんだろうなと思っていました。

発達障害は生まれながらの脳機能の障害です。
しかし、ワクチンによるもの、食べ物による影響などの説、
育て方の問題など後天的な原因があるのではと言う方もいらっしゃいます。
私の娘を見る限り、生まれた時から明らかに多動でした。

当時は皆こんなものだろうと思って育てていましたが
娘より小さい甥の生活を見た時に愕然としました。
娘と全く違う。
まだ1歳にもならないのに大人の言うことを理解し、ダメ!と言ったらすぐやめる。
ええーーー?!
私はその時初めて娘が「言葉をわかっているのに無視をしていた」ことに気が付きました。
よく考えれば娘はもう2歳、しっかりしゃべっていました。
大人の言うことがわからないのではなく、言うことを聞く必要がわかっていなかったのです。
ダメと言われているが自分がやりたいからやるという感じだったのでしょう。

ちょうどその頃、他県から私の実家の近くに引っ越してきました。
激しく暴れる、座って食べることもできない、全く言うことを聞かない娘。
それでも私にとってはとても大切な可愛い娘です。
私の実親からは「育て方が悪い、しつけをしていない、何をやっているんだ」と風当たりがきつくなってきました。
下の子の出産で入院している間、母に娘を預けていたのですが
「この子を預かるのはもう無理」と宣言されました。手に負えなかったようです。
妹の子供3人の面倒を見てきた母に、私の子は預かれないと言われたことはかなりのショックでした。
そんなに間違った育て方をしてきたのか?私は一生懸命がんばってきたつもりだったのに。
そしてこの後、周りに追い詰められた私が、今度は娘を追い詰めていくという泥沼にはまっていきました。

話が長くなりそうですので
続きはまた別の記事にさせていただきます。

娘に診断がつくまで ② - うちの子流~発達障害と生きる

コミュニケーション、生活支援、療育などアプリまとめ - うちの子流 支援アプリ日記

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