うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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息子の診断

娘に診断がつくまで②の記事で書きましたが
保健師さんに娘の相談をしたところ、息子も一緒に診察を受けるよう勧められました。
息子が2歳になったばかりの頃です。

息子は娘とは全く違うタイプで
大人しく、ぜんせん手がかからない育てやすい子です。
ただ、癇癪を持っていて、毎日1時間以上泣きっぱなしで、そうなると抱っこも拒否します。
放っておくわけにもいかず、そばにいて、落ち着いたら抱きしめるくらい。
それも赤ちゃんによくある疳の虫?くらいにしか思っていませんでした。

後、気になることは知らない同世代の子供に全く興味を示さなかったこと。
娘は子供とみると追っかけて一緒に遊ぼうとする子でしたが
息子は子供が遊ぼうと寄ってきても目も合わせず知らん顔して通り過ぎます。
恥ずかしいのか関心がないのか・・。

言葉も遅かったのですが、娘と違いこちらの言うことはよく理解していたし
しゃべる前からひらがな数字などが読めていました。
男の子は言葉が遅いと聞きますし特に気にしてはいなかったのです。

診断がついた今では他にも自閉症スペクトラムの特性はたくさんあるよなぁーと思えるのですが
当時の私には、息子は娘に比べて格段に育てやすく特に問題があるという意識はありませんでした。

それでも診断は「広汎性発達障害」とはっきり言われました。
え、この子も?!と結構驚きでしたが
娘の診断後数日で立ち直っていたこともあり泣くことはありませんでした。
びっくりしたけど、生まれつきなんだし二人まとめてどんとこいやーくらいの感覚で受け止められました。

一般の方の発達障害のイメージと言えば
扱いにくい子、集団に馴染めない問題児とかでしょうか。
しかし発達障害は生まれ持った脳のタイプの違い。
うちの息子のように大人しく指示にも従えて、特に問題行動のない子でも
特性を持ち、本人に困難があれば発達障害なのです。

自閉症の特性としてよく言われるのが三つ組と言われているもので
①社会性の問題
 他者に対して関心が薄い(ように見える)、または関わり方が独特である。
 娘は積極奇異型でとにかく一方的に人とかかわろうとするタイプ。
 息子は受動型か孤立型で人に関心が薄く見えるタイプ。一人でなにかに集中することを好む。
②コミュニケーションの問題
 言語によるコミュニケーションが苦手。
 息子の場合はよくしゃべるのに要求を言葉にするのが非常に苦手。
 言われたことを文面のまま解釈してしまう。
 話の前後を考慮して流れを読んだ会話などはわからない。
③想像力とこだわりの問題
 息子は数と計算に強いこだわりを持ち寝起きの一言目から計算問題を出してきます。
 同じことを繰り返すのが好きで、積木遊びなどは何かを作るよりはひたすらまっすぐ並べたり
 きちんと揃えることにこだわる。切り替えも難しい。
 こだわっていることを人に邪魔されたり思い通りにいかないと混乱を起こす。
 
息子のように、特に周りを困らせることもない上に、身体的発達の遅れがなかったら、
本人の困難に周りが気づくことはとても難しいと思います。
うちも娘のことがなかったらおそらく息子の困難に気づくことはなかったでしょう。
今は特性を生かそうとこだわりの算数をどんどん伸ばすようにしていますが
診断がなければできるだけ普通に育てようとしていたかもしれません。

手がかからないというのは、一人でなにかに没頭して遊ぶことが好きなので
親にあれしてこれしてかまってかまって!と自分から寄って来ることが非常に少なく
逆に娘はそういうことが一日中なのでつい娘の方にかかりっきりになっていました。

息子は医療機関での療育を経てから入園前1年間母子通園のデイサービスに通いました。
そこで初めてじっくり息子と向き合い、息子だけを見て親子の時間を楽しめたような気がします。

今では毎日喜んで幼稚園に通っています。
普通のお子さんのように友達と遊んだりは少ないのですが
一人遊びをしたり、何もせずにじーっとクラスメイトを観察したり(なぜかこれが楽しいそうです)
療育をしているうちに気付いたのですが人に関心が全くないわけではなく
どう関わっていいかわからないようです。知らない人はどう行動するかわからないのが不安なのでしょう。
なのでじっくり観察をするのも納得です。
入園当時は戦いごっこをする男の子をとても怖がっていました。
(家で大暴れしている姉のことは平気なのに・・)
今では少し離れたところで戦いごっこを観戦しているらしいです。
彼なりの楽しみ方で幼稚園生活を送っています。

まだ書くことに苦手があったり、要求の言葉が出にくかったり、不安が強かったり
これからもいくつか困難があるとは思いますが
息子も娘も自分なりの成長をしていってくれればいいなぁと願う母です。

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