うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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息子の癇癪

広汎性発達障害の息子はとても大人しく手のかからない子。
少しあやしただけでもゲラゲラ笑う赤ちゃんでした。

唯一困ったことと言えば癇癪持ちで
言葉も遅かったため、3歳くらいまでは毎日癇癪を起しては1時間わめきっぱなし。
抱いても仰け反って嫌がるので横にいてそっと見守るしかありませんでした。

成長とともに癇癪もだんだん減りめったに起こすこともなくなっていたのですが
周りにとても気を遣う子でわがままも言わない、
こちらがかまいに行かなければ遊んでと言うこともない
物を欲しがることもない、こちらの言うこともよく聞くとても「よい子」で
もちろん叱ることもほとんどないのですが、逆に心配になっていました。
我慢しすぎてガス抜きが出来ていないのではないかと。

「もっとわがまま言っていいんだよ、我慢ばかりしなくていいよ、甘えていいよ」と伝えたら
「僕も甘えたいんだけど、うまく出来ないんだ」と。
我慢してしまうのも、甘え下手なのも性質なんだろうなぁ・・。
ちょうどその頃、幼稚園の発表会の前で楽器練習が毎日行われていました。
息子の特性で発表会の練習にかなりストレスをため込んでいたこともあり、
癇癪が復活。
元々気持ちの切り替えが難しいこともあり
長時間キーキーわめきながら手足バタバタしていました。
息子らしいところなんですが、癇癪中にも手足が物や人に当たらないように
気を付けながら暴れているんですね。
癇癪を起していると疲れるのでしょうか、寝てしまいます。
しかし昼寝から目覚めるとまた癇癪の続きをやっています。
長い時は3時間くらいやっています。
これが毎日のようになってしまいました。

感情を表にだしストレス発散になっているのならいいのですが
ちょっとこれはキツイかなと本人に聞いてみたところ
「心の中に嫌な風船が100個くらいたまったら暴れて風船を割るの」
「それで嫌なことは忘れる?」
「ううん、忘れない。忘れるのは2年経ってから」
Σ( ̄Д ̄ノ)ノ!!2年も覚えてんのかい!!
などと色々話してみると
癇癪は嫌なことを目の前から消すために必要な時間らしい
長時間かかるから毎日はしんどいとのこと。

癇癪のきっかけの一つは幼稚園での対人関係。
これは担任と相談してひとつずつ解決していっています。
幼稚園で癇癪を起すことはないのですが、帰宅してから爆発しています。

他に多いきっかけは、自分が出来ると思っていることが出来なかった時。
就学を控えて最近プリントを一枚ずつ毎日やっているのですが
問題が少しでも抽象的で意味が分からないとムキーッ!!
意味を教えても納得がいかなくてムキーッ!!
なんでこんな問題なんだと怒り出します。
私から見ればとても些細なことなんですが息子にとっては大問題。
その後長時間癇癪を起し続けます。

これはちょっとどうにかしないと就学してから厳しいことになりそう。
昨夜落ち着いている時に息子と話をしてみました。
間違うこともわからないことも恥ずかしいことではない。
問題の意味がわからないのは一つずつ聞いて慣れて行くしかないということ。
そして癇癪を起さずに落ち着いて問題に取り組むにはどうしたらいいか。
すると、息子から出たアイディアが
「フォークを持って勉強する」
え???


フォーク???


そう、あの食器のフォーク。
息子が言うには、ご飯を食べていておなかいっぱいになっても
全部食べなきゃいけない時のイメージで勉強すると
癇癪起こさずに我慢できるかもってことらしいです。

試に今日、昨日一問目から癇癪起こしたプリントを
左手に「フォーク」握らせてやってみました。
なんとすんなり解き終わった。
「わかったらおもしろい!」と次々に3枚終わらせてしまいました。

フォークで効くとは・・・正直びっくりです。
息子の発想もおもしろいと思いましたが
本人にしかわからない感覚が大事ですし
一緒に相談して解決策を探ることってとても大切なんだな〜と思った出来事でした。
これからもフォークが効くかどうかわかりませんが
また何かあったら相談しながら一緒に考えていければいいなと思います。

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