先日読んだ本で、最近意識してやっているのが
「認める」こと。
「子育てハッピーアドバイス」を読んで - うちの子流~発達障害と生きる
当たり前にやっていらっしゃる方も多いでしょうし
子育ての初歩的なことで今更と思われるでしょうが
あらためてうちでやってみた経験を書いてみようと思います。
子供に診断がついたころ、いろんな情報を探し回りましたが
こういうことを教えてくれるところになかなか巡り会えなかったんですよね。
発達障害児の子育てでよく言われる自己肯定感。
そのために叱りすぎてはいけない、褒めて育てようなどと
書いてあるものはたくさんあるけど、
実際の生活の中で毎日それを続けるのはなかなか難しい。
最初は褒めるとこ探すのさえ難しいと思っていました。
出来て当たり前のことでも褒めるって言ったって
24時間観察しているわけもいかず、家事の途中に気付く時は
たいていなんかやらかして叱らなければならない時。
褒めるようなことをしている時は大抵静かですしね。
それでも今までなんとか探して褒める努力はしていました。
叱らなくて済むように環境調整したり色々やってみたり。
こっちの気力がある時にしか無理なことですが。
褒め方も子供だからって
ただなんでも褒めちぎってりゃバカにしてると思うでしょうし
タイプによって大げさに褒められた方が嬉しい場合もあるし
小声でこっそり言われる方がいい場合も。
しかし、「認める」ことなら割と気力も特別な配慮もいらず出来るんです。
出来て当たり前の事を褒めろと言ったって
小学生に向かって「自分で歯みがきしてえらい!」なんて言えません。
でも、声掛けの後でも「お、歯みがき始めたね」なら言える。
なんでもいいんです。やらなければならないことをやってたら
「○○やってるね」「○○できたね」
取ってつけたような褒め言葉を追加しなくても
子供は満足そうな顔をします。
きょうだい喧嘩をして叱った後でも
「今日は叩くことは我慢したんだね」と付け加える。
仲良くしている時も相手を思いやる言葉をかけていることに気付いたら
「今の言葉いいね〜」
静かに勉強している時は(始めるまでにバトルはありますが)
「集中できてるね」
漢字チェックの時は
「ここはみ出てる、ここは跳ねてない、ハイ書き直し」
ダメだしだけでは子供もやる気が失せてしまいます。
「この字はキレイにかけてるね〜。とめはねもきちんと出来てる。
あと、このはみ出たところを直せば完璧よー」
と言い換えるだけですんなりやってくれます。
なんでもいいんです。やらなければならないこと、やって欲しいことを
している事実をそのまま言葉にしてみる。
それだけで子供にとってはがんばりを認めてもらっている気持ちになれる。
認められるとうれしい、じゃ、またやろうと思う。
子供がよく「見て見て!」「聞いて聞いて!」と言ってくることがあります。
かまって欲しい、認めて欲しい気持ちの表れです。
子供でなくても自分を認めて欲しいという欲求は誰にでもあります。
認めてもらえた=自分が受け入れられていると感じるものです。
受け入れられる経験は自信につながっていく。
とエラソーに書きましたが私もまだまだ完璧に出来るわけではありません。
イライラしたり余裕が無かったり。
でも気が付いた時に、出来る時だけでいいからやってみる。
慣れて来たらどんどん言葉が出てくる。
認めるところもたくさん見つかる。
気が付けば以前より子供とのやり取りがぐっとスムーズになっている。
今でも叱ることはあるけども
10回言っても一度も出来なかったことが
10回のうち4回は出来るようになっていたり。
言い方ひとつでこんなにも変わるものだと実感出来れば
次のチャレンジも出来る。
息子が小さい頃、発語が遅く発音も不明瞭で、今でも自分の気持ちや出来事を
うまく言葉にして伝えられないことがあります。
そんな時に言葉のかけらをつなげたり様子を探りながらですが
言いたいことを代わりに言葉にまとめる習慣が自然とついていました。
(発音が悪く他の人に通じないので通訳していたのもあります)
以前に「かあさんはどうして僕の気持ちがわかるの?」
と言われたことがあります。
超能力者じゃあるまいし息子の考えていることなんてわからないのですが
探りながら気持ちを代弁することで
自分の気持ちをわかっていると安心するようです。
「○○だったんだね、うれしかったね」
などと内容を一部繰り返し言ってみると聞いてくれていると実感できるようです。
やる側としてはただの細かいテクニックなのですが
こういうことの積み重ねが出来て
子供の自己肯定感がちょっとでも育ってくれるといいな〜と思ってます。
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