頑なにルールを守る息子
小さい頃から物を並べることにこだわっていた息子。
几帳面で心配性で神経質なところがあります。
彼の不安の大きさは以前
に書きましたが、今回は幼稚園での困り事。
発表会の練習をしていた頃、帰宅した息子が不機嫌です。
話を聞くと楽器の練習中に隣の子が自分の楽器をたたいてくるのがイヤ。
お隣の子としてはちょっとふざけているだけなのですが
息子はそういう冗談が通じない人なので
とにかく嫌で嫌でたまらなかったようです。
嫌だとかやめてと意思表示はしたの?と尋ねると
「話しちゃいけないから言えない」
発表会の練習なので先生からおしゃべりはしないと指示が入っているのです。
息子は言葉をその通り受け止める子。
こういう時なら許されるだろうなどの応用は効きません。
それに後で先生に困っていたことを言うことも出来ません。
その件は後日私から先生に話し、
クラスメイトと息子と先生で話し合って解決してもらいました。
発表会まで何度か同じようなことを繰り返しましたが
発表会は問題なくこなすことができました。
その後の懇談で息子のこういう頑なにルールを守ることを
相談したのですが、先生からは
「○○君(息子)の今の状況では臨機応変に行動することは
まだ難しいでしょう」
とのことでした。まぁ、そうですね・・・。
先日、また同じことが起きました。
たぶん私に全て言っているわけではないのでよくあるのかもしれません。
狭い状況で座って黙っていないといけない時に
クラスの子がつんつんつついてくるのがイヤでたまらなかったと。
まだ幼稚園ですので退屈して隣にいた子に
ちょっかいをかけていただけのよくある光景なのですが
息子はとっても困っていました。
「嫌だとかやめてとか体の調子が悪い時、トイレに行きたくなった時は
黙っていなきゃいけない時でも言っていいんだよ」
と息子に言いましたが
「ダメなの!ルールなの!」
の一点張りです。
(はぁ~、そうか)
翌日担任の先生に相談しました。
先生の方から黙っていると指示のある時でも
具体的にこういう時とかこういう時はこうしましょうと言ってもらえないかと。
先生は息子に
黙っているように言われた時でも
なにか困ったことがあれば手を上げること、
手を上げるのがイヤな時は立ち上がって先生の所に来ていいと
息子に優しく話してくれました。
それならできる?と聞かれて息子はこくんと頷きました。
魔法をかけた人にしかその魔法は解けないのです。
なので魔法をかけた先生にお願いしたことで
やっと息子が納得してくれました。
これからも何度もこういうことは繰り返していくでしょう。
定型発達のお子さんなら周りを見ながら
オートマチックで理解し出来ることでも
応用が利かない分、それぞれのパターンを経験し
マニュアル操作で繋いでいかないといけないのです。
ひとつひとつのパターンを丁寧にやっていくこと
これが彼が必要としている支援なのだろうなぁと思いました。
いつか成長して蓄えたたくさんの引き出しの中から
自ら必要なものを選べるようになるために。
今日は雪がたくさん降りました。
我が家のある場所で積もるほどの雪はとても珍しいことです。
娘は大喜びでびしょびしょになりながら外遊び。
娘に誘われながらも息子は
「行かない」
マイペースな息子らしいです。
彼と彼の周りが少しでも快適に過ごせるなら
人と同じでなくていいんです。
子供だからって必ず雪で喜ばなくても(笑)
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