うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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デジタル耳栓を使ってみた感想。

先日、娘が学校の自習時間に全く集中が出来なくて

クラスのみんなの半分も問題が解けなかったという話を聞きました。

それで色々トラブルがあったのですが、

(その話はまた別で書きたいと思います。)

現時点で娘の集中力をなんとかするために

家庭で出来ることはなにかないかと考えた時にふと思い出したのが

デジタル耳栓。

娘はきつい聴覚過敏はありませんが、ADHDで

音と動くものに激しく反応するのですぐに気が散ってしまいます。

イヤーマフは自宅で使っていますが普通学級在籍のため

学校では使っていないのです。

(2016年現在、許可をもらって息子が学校で使っています。)

デジタル耳栓を以前から知ってはいたのですが 

こちらのまとめを以前に見てすごく気になっていました。

デジタル耳せんの使用感と自閉症の聴覚過敏 - Togetterまとめ

早速買ってみました。

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大きさは切り餅を正方形にしたくらいです。

単四乾電池一つで動きます。(別売り)

イヤホンコードは本体の周りに巻きつくようになっており

片づける時もコンパクト。

子供が学校へ行っていたので早速私が使ってみました。

(私は聴覚過敏は全くありません。)

使ったのは静かな部屋。スイッチオン!

おぉ・・・パソコンの音が消えた。換気扇の音も消えた。

でも元々かなり静かな部屋なのでテレビをつけてみました。

人の声は少し小さくなるくらいではっきり聞こえます。

周りの音楽が芯だけ聞こえる(?)

余分なものをそぎ落としたように感じました。

 

更に試してみたくなり、出かける用事があったので

車の運転しながら窓を全開にして使ってみました。

スイッチを入れればおお~~~~!エンジンの音がすっと8割引き。

他の車の音も全く聞こえなくなるわけではないので危険はなさそう。

ウインカーのカチカチという音はものすごく小さくなりました。

土手道を走っていたので

不思議と草むらの中の鈴虫の鳴き声はよーく聞こえます。

今までの雑音が「ザー」と言う感じから「スー」に変わりました。

ところがしばらくそのままにしておくと

スイッチ入れてたかどうかわからなくなります。

なれるんですね。

スイッチをオフにした途端、「ゴーーー!!」と雑音がすごい勢い!

え?!今までこんな雑音あったの?!と驚くくらいでした。

新幹線に乗っていてトンネルに入った時のように感じました。

それもすぐになれて、あぁ元通りだなと思えます。

暗いところでいきなり電気をつけて「まぶしい!」となるのと

似たような感覚でしょうか。

 

普通の聴覚では脳が自分の聞きたい音を選別し

フォーカスして聞くことが出来ます。

なので周りがうるさいところでも会話をしている相手の声を

拾って聞くことが出来るのです。

ところが自閉症などで聴覚過敏がある方の中には

この音の選別が出来ずにすべてが同じレベルで聞こえてしまうので

大勢の中から一人の声を拾えなくなってしまうそうです。

奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」【第7回】 中学時代から僕を苦しめてきた「深刻な症状」 | 奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」 | 現代ビジネス [講談社]

上記の奥村さんの場合は、

途中からいきなりそのような状態になったようですね。

ストレスの多くかかる思春期に過敏が激しくなることもあるそうです。

 

そう、普通の耳では音をフォーカスすることが出来るので

デジタル耳栓をしていてもすぐに慣れてしまい

違和感を感じなくなります。

(静かな状態は続いています。)

ところが慣れてからオフにした途端、

今まで消していた音が一気に脳に流れこみ混乱します。

おそらく聴覚過敏の音が無意識に選別できないタイプの方の

感覚に近いのではないかと思いました。

すごいびっくりします。

それでも1分もかからず普通に戻るのですが。

聴覚過敏の方はもしかしたらこのような状態にずっといるのではないか。

そんな疑似体験も(想像ですが)出来ました。

これは辛いだろうなぁ・・・。

 

オンにした感想は

「自動で音を断捨離してくれる機械」でした。

しかし普通の聴覚では脳が勝手にしてくれる機能なので

慣れればちょっと静かだなーくらいの感覚です。

これがその無意識に選別することが難しい方にとっては

すごい楽になるのではと思います。

 

低音をカットし、高音は比較的そのままのようですが

耳で聞く限り、パソコンのファンの音はかなり高く聞こえるのに

カットできます。掃除機ではそんなにカット出来ませんでした。

この違いはどこにあるのかよくわかりません。

しかし全体に「雑音」と呼ばれるものはかなり消えます。

人の声ははっきり聞こえるので人の多いところでは効果はないかも。

雑音が多い環境の方には静かになってとてもよいのかもしれません。

音全体のボリュームを下げるのはイヤーマフの方が音をカットできます。

ただ、あれ、目立つので場所を選びますよね^^;

外に持っていくにはデジタル耳栓の方がコンパクトだし

人に話しかけられても反応しやすいのでいいと思います。

 

さて困ったぞ。娘のために買ったはいいが、

娘は音が選別できないのではなく特定の音だけ過敏なタイプ。

効果はあるのか?

先に息子が帰宅したので早速お試し。

大人サイズの耳栓なのでサイズが合わず手で押さえて実験。

「おぉ~~~、静かになった~」

息子は私と同じような感覚だったようです。

実は私も耳の穴が小さく、これを突っ込むのに苦労しました。

後で気づいたのですが、スペアのイヤーピースが各サイズ付属していました。

一番小さいものにすれば子供でも装着できました。

(うちは7歳と9歳です)

amazonのレビューを見てみるとイヤーピースの部分を

別のものに変えるとよりフィットして音もしっかりカット出来るとか。

子供が気に入って使うとなればこのイヤーピースを買おうと思っています。

娘が帰宅してきました。早速装着。

 「?」

「よくわからない」

なんだって?!!

娘には合わないのか・・・イヤーピースがうまくはまっていないのか?

もう少し別の所で試してみよう。

ちょうどかかりつけの耳鼻科に行く予定があったので持っていきました。

吸入などの機械の音のするところで装着しオン。

「あ、静かになった」

やっと効果が感じられたようです。

それでも娘には今の所あまり必要はない感じデスネ・・・・

「僕と息子のアスペルガー物語」の奥村さんのように

途中で感覚が変わる場合もあるようですし、

息子も頻繁にイヤーマフを使うので

誰か使うでしょう・・・・・ぐすん

外でイヤーマフ使えないので持ち歩き用には助かると思います。

普通のウレタン耳栓もあるのですが

声が聞こえやすい分使いやすいかもしれません。

感覚の問題なので人のことはよくわかりませんが、

私の感想としては合う人にとっては革命的にいいものなんだろうなーと

思いました。調整できる聴覚を持っている人には

ちょっと便利な物って感じです。

他のノイズキャンセラーヘッドホンとかに比べれば

4千円ほどでお手頃ですし

お子さんが聴覚過敏で辛い思いをされていらっしゃるようでしたら

試してみるのもいいかもしれません。

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