うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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聞く力、聞きながら書く力のトレーニング

自閉症スペクトラムやADHDの特性の一つにシングルタスクというものがあります。

マルチタスクの反対で、一つの物事にしか集中できない、

同時にあれこれ考えながら物事をこなすことが難しいのです。

娘を見ているとADHD特性で短期記憶が弱いことから

指示を同時に複数出されるとそのうち一つしか覚えていないことも多く

覚えていたらいい方で、他に意識が行ってしまい

全く何を言われたのかも覚えていないこともあります。

一つずつ、短い明確な言葉で、

本人の視界に入るよう注目を集めてから指示をする必要があります。

といっても日常生活でそこまで完璧には出来ません。

台所から「机の上片付けてー!」と言うこともしばしば。

(で、ぜんっぜんやってないのが日常です><)

やらなければならないことがある時は、まず、刺激を減らす。

テレビを切る、視界に入ったり手が届くところの物を片付ける。

自分のやりたいことをやっている時は切り上げが難しいため

予告をする、タイマーをかけるなどの工夫をしています。

(それでもなかなかじゃありません・・・)

 

家では気持ちのスイッチも切れているし刺激は多いということもありますが

(刺激が多いのは私も片付けが苦手なせいでもあるのですが)

子供達が特性上様々な困難を抱えることから

日常のルーチンワークをこなすことも本当に大変です。

 

興味のあることには過集中、興味の持てない事をやるのは

とても大きなエネルギーのいる子供達ですが、

「聞く」ということも同じのようです。

自分が興味ある刺激に対しては何をしていても聞こえていますが

(別の部屋で食べ物の話をしていても飛んできます・・)

そうでなければ全く聞こえていない、記憶に残らないらしいです。

都合の悪いことは聞こえない、どうも脳の機能的にそうなっているようです。

うちの子供達はそんな状態ですが

発達障害を持つ方の中には多くの音の中から

自分に必要な音をピックアップして聞くことが困難な方もいらっしゃいます。

これは聴覚過敏や脳の器質的問題から起きてくるそうなのですが

デジタル耳栓で人の声にフォーカスする方法もあります。

と、前置きがずいぶん長くなってしまいましたが

昨夜、ツイッターで授業のノートを取ることが難しいお子さんに

対する工夫を求められている方のつぶやきを見かけました。

発達障害特性のシングルタスク、聴覚過敏、読字障害、書字障害などなど

どれかひとつでも「授業を聞きながら要点をノートにまとめる」

という作業は困難を極めると思います。

ふと娘が先日通級指導教室でやっていた教材を思い出しツイートしてみたところ

お気に入りなどに入れて下さる方が多かったので

必要とされていらっしゃる方が多いのかなぁと思い記事にしてみました。

娘がやっていた教材は「きくきくドリル」と言うものです。

通級指導教室の先生がことばの教室の先生に勧められたとおっしゃっていました。

 これを娘がやっている間、別室だったのですが聞き耳を立てていました^^;

このきくきくドリルにはCDがついていて

そのCDを聞きながら文章の中でおかしいなと思うところを書き訂正するという

課題に娘は取り組んでいました。

集中して聞く、聞いたことを考える、わかったことを即座に書く。

うわー、娘にはハードル高いわー!と思っていましたが

何度か練習の後にはすらすらとこなすことが出来たようです。

娘は「集中できれば」かなりのことをやることが出来ます。

その集中が興味に大きく左右されるだけに難しいのですが・・・。

でも、これは「聞く」「書く」という訓練にはすごくいいものだなぁと思いました。

初めてだったので書くプリントにもCDで流れる文章が書いてあります。

f:id:nanaio:20141120104212j:plain

 CDは娘の背後から流していたそうです。この方が集中出来るとか。

本来は一問ずつCDを止めて取り組むそうですが

先生は娘の過集中の能力を知っていらっしゃるからなのか

一気に流してやっていました。かなりのスピードでした。

きくきくドリルも4つのシリーズがあり、

お子さんの状態に合わせてまだ字が書けない歳からでも

始められるようになっているみたいです。

娘は9歳ですがbook2の(6歳から)とかかれているものに取り組みました。

こちらはまだ字が書けないお子さんでも出来る入門編。

口頭と指さしが基本となっているそうです。

 こちらは次のステップであまり字がかけなくても大丈夫なものだそうです。

音の聞き取り、聞きながら手を動かすことに焦点を当てているようです。

娘のやったものです。間違いを探すだけでなくいろんな問題のバリエーションがあるようです。

これが一番上のステップ。7歳からと書いてありますが聞くことに苦手があればもっと上の年齢の方でもトレーニングになると思います。

小学校の中学年、高学年くらいから板書はだんだん増えてきます。

家庭で出来るトレーニングとして取り入れられるので

少しずつやってみるのもいいなぁと思いました。

うちは通級教室でやっていただいているので家ではまだやっていませんが

これから板書に困難が出てくるようなことがあれば

是非やってみたいと思います。

 

読字障害の方向けのグッズで以前見たことのあるものを探していたのですが

思っていたものが見つからず、代わりにいいものを作っていらっしゃる

サイトを見かけましたのでご紹介します。

手作りのフィルム・スリットで読み困難を楽にする | CogDiv+

こんなスリットを市販品を見たことがあるのですが見つかりませんでした。

でもこれは簡単に出来るし使い勝手もすごくよさそうだなと思いました。

いつも〆の言葉に迷うので強制的に

がらがらがっしゃーんで終わりたいと思います><

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