うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

スポンサードリンク

宿題や家庭学習どんな工夫をされていますか?我が家の場合。

発達障害があるなしに関わらず、宿題や家庭学習になかなか取り掛かれないと

困っているお子さんや保護者の方は多いのではないでしょうか。

 

先日、JeanValjean様からコメントで質問をいただきました。

はじめまして。
PDDとADHDを併発している小学2年生男児の父親です。
現在、コンサータとストラテラを併用させてます。娘さん、休日には休薬されているとの事ですが、休日の家庭学習は大変ではないですか?ウチは、コンサータの効いてる時間帯しか集中力・注意力が持ちません。理解度もコンサータ薬効中とストラテラのみの時間帯とでは雲泥の差です。
休薬日の家庭学習の状況などアップ頂けたら、
大変参考になります。

うちの娘も同じく、コンサータが効いていない状況での集中力注意力は

雲泥の差があります。

特性の問題ですので一筋縄ではいきませんよね・・・。

 

ちょうど今は春休みでコンサータを休薬しています。

うちの子供達の通う小学校では春休みの宿題はありませんが、

一応毎日一定量の家庭学習はやっています。

娘はベネッセのチャレンジ小学講座(タブレットではなく紙のテキストの方)の

一学年上をやっています。

娘は新4年生ですのでチャレンジは今5年生になったところです。

普段宿題のある日は見開き2ページ、宿題のない日は見開きで3ページ(6P)が

一日の家庭学習の目安としています。

チャレンジが一か月分終わり次第、別で購入したテキストをやっています。

家庭学習は必須ではありません。

もしどうしても辛いならいつでも辞めればいいと伝えています。

ただし毎日できないのであればチャレンジも即辞めると伝えてあります。

うちはやりもしない教材にお金を払い続けるほど余裕はありませんので^^;

娘は幼稚園の頃からずっとチャレンジ(のふろくを)楽しみにしており

どうしてもやめたくない一心でがんばっています。

休薬日にも波がありいつもうまく行っているわけではないのですが

うちでやっている家庭学習をやる気にさせる工夫を書いてみたいと思います。

 

★朝の支度が済み次第とりかかる

朝、起きて朝食や着替えなど一通りの支度が済んだら

まずは家庭学習を済ませてから遊ぶルールにしています。

遊びを始めてしまうとそこからの切り替えが大変だし

午前中の方が集中力はいいように思います。

 

★集中しやすい環境を作る

これは基本ですが家の構造や家庭環境によっては難しいですよね。

出来る範囲で、不必要な刺激を遮断するようにしています。

周りを片付ける、気が散りそうなものは目も手も届かないところへ、

テレビなどはもちろん切って、

先に勉強が終わった弟がipadなどでゲームをする時は別室に行ってもらいます。

一人だと他のものに気が散っていても自力で勉強に戻ることが出来ないので

勉強は私の目の届くリビングでやるのを基本にしています。

状況に応じてイヤーマフやデジタル耳栓なども使っています。

キングジム デジタル耳せん   MM1000 ホワイト

キングジム デジタル耳せん MM1000 ホワイト

 

デジタル耳栓を使ってみた感想。 - うちの子流~発達障害と生きる

 

★タイマーを使う

やる課題の内容によってタイマーも使い分けていますが

最初はアプリのタイマーを15分セットしその間だけ集中するようにします。

15分やったら休憩が5分。再度15分セットです。

 うちが主に使っているアプリはこれです。

SmileTimer

SmileTimer

  • Takeshi Fujiwara
  • メディカル
  • ¥360

 その他タイマーアプリはいろいろあります。こちらに色々書いています。

うちの子流 支援アプリ日記

その他学習アプリなどもたくさん載せています。

 

進みが悪かったり疲れて来たらどんどん時間を短く設定していきます。

漢字の書き取りや計算など単純作業の繰り返しは特に苦手なので

キッチンタイマーを使います。

3分で何文字書けるか挑戦したり、逆にここまで何分で出来るか計ったりします。

出来るだけ短い時間で切って(最悪1分でもやっています)

達成感が持てるよう出来た記録はメモにとり褒めながらやっています。

こういう時はほぼ付きっきりですね・・。

 

★トークンを使う

トークンとはご褒美制のことです。

うちは学習量に応じてポイント制にしており

ポイントはお小遣いやゲーム時間に変えることが出来るシステムにしています。

欲しいものがあれば買うお金を貯めるために勉強すればいいですし

好きなゲームでたくさん遊びたければポイントを貯めなくてはなりません。

(読書や学習アプリをする時間もポイントを稼げるようにしています。)

最近は子供達はマインクラフトにハマっていますので

ポイントを稼ぐためにせっせと家庭学習をやっています。

nanaio.hatenablog.com

 

★好きな刺激で集中力を上げる

これは先ほどの不必要な刺激を遮断することとは反対ですが

最近娘はipad+イヤホン+イヤーマフで好きな音楽を聞きながら学習すると

テンポよく進むようです。宿題でよく使っています。

ADHDの固有覚の鈍麻から強い刺激を好むことや思考の多動があるので

とても速いテンポの音楽が娘にはぴったりくるようです。

youtubeから好きな音楽をダウンロードして

映像を見ないようipadを裏返しにして繰り返し聞いています。

好きな刺激で落ち着くことで集中力を上げることも有効なようです。

息子は噛む刺激が落ち着くようで勉強しながらカミカミグッズを使います。

 

 ★場所や状況を変える

家ではやはり勉強に集中しにくいので

別の場所を利用できる時はどんどん使うようにしています。

うちは地域の公民館で教員OBの方がボランティアで

学習会を時々やって下さっています。

その他夏休みに近くの高校生が小学生の勉強を見てくれるイベントや

見つけ次第積極的に参加しています。

娘は学校など他の人が頑張っている場所では集中しやすいのです。

夏休みは親戚の小学生と一緒に宿題会を毎日やっています。

上記したSmile Timerアプリを使い20分学習5分休憩を3セットやります。

家で姉弟二人でやるよりはずっと進みがよいようです。

 

★取り掛かるための工夫

まずは始める、というのがADHD特性があると最大の難関ですよね。

スズコさん(id:suminotigerさん)がとてもわかりやすく書いて下さっています。

suminotiger.hatenadiary.jp

 スズコさんのエントリでも引用されていらっしゃったこちらの記事にも

タスクを細分化する、スモールステップで取り掛かることについて

詳しく書かれています。

yuk2.net

 やりたいことは次から次へと溢れるように思いつき猪突猛進する娘ですが

やらねばならないことに対するハードルはとてつもなく高いのです。

これもADHDの特性なんでしょうね。

といっても広汎性発達障害だけの息子も取り掛かりは大変ですが・・。

「とりあえず名前だけ書いてみようか」などと

最初のハードルを出来るだけ低く設定すること。

とりあえず始めてしまえばエンジンはかかりやすくなるものです。

後は上記した色んな工夫でエンストを防ぐだけですね^^;

 

うちでやっている家庭学習に取り組むための工夫はこんな感じです。

これでもダメな時は休日に夕方までかかってしまうときもありますが

なんとか毎日がんばってくれています。

ただ、コンサータの休薬に関しては主治医との相談の上でやっていることです。

娘は普段から食欲旺盛でよく食べるのですが活動量が多いためか全く太らず

コンサータで食欲減退の副作用がしっかり出るタイプなので

(副作用の出方は個人差が大きく全く食欲に影響が出ない人もいます。)

ずっと継続しているとどうしても成長に合わせた体重の増加が難しいのです。

週末の休薬をしていても体重の増加が思わしくなく

半年間ほどコンサータをやめたこともあります。

その間は学校の宿題をこなすことも困難となり

ケース会で支援コーディネイターや担任の先生と相談の上

宿題を減らしてもらうなどの配慮をしていただきました。

現在は元通り通常量の宿題をやっています。

薬の再開も本人の意思と主治医との相談の上です。

お子さんによっては休薬している時の落ち着かない状態が

辛いとおっしゃる場合もあるようです。

お子さんの成長を見て、本人と主治医の先生としっかり相談しながら

薬とのお付き合いを考えて行って下さい。

自己判断での勝手な休薬や断薬は絶対になさらないようお願いいたします。

 

皆さんのお宅ではお子さんの宿題や家庭学習の際に

どんな工夫をなさっていますか?

お子さんのタイプによって合う工夫合わない工夫はあると思います。

こんないいアイディアあるよー!という方は

是非コメント欄にご意見をお寄せください。

皆さんでたくさんのアイディアをシェアして

よりお子さんの学習の困難を少なく出来るといいなぁと思います。

スポンサードリンク

 

「学習支援」の関連記事

当ブログはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

当ブログではGoogle AdSenseを利用して広告配信をしています。