うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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息子の一年を振り返って。ジュニア算数オリンピックと中学受験

前回娘のこの一年の様子をざっくり書いたので、息子の様子も記録しておこうと思います。現在小学5年生、自閉症スペクトラムを持った息子は支援学級に通っています。

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小学校と塾と中学受験

小学2年に始まった学校への行きしぶりは、4年生にはほぼ1、2時間目の授業には出られず早くて3時間目、遅ければ給食前にやっと行けるくらいでした。

5年生になった今年、半分以上は遅刻なし、遅れても1時間目には行けるように。これは中学受験の内申のために本人が頑張りました。支援学級に友達もできて精神的にも少しずつたくましくなってきているようです。

息子も娘と同じ学校を目指して中学受験をする予定です。

公立中高一貫の場合、5年生全部と6年生の1学期の内申が関係してきます。

通常、支援学級の通知表は文字ばかりで◎○△というような段階評価はないのですが、受験を見込んで4年生から普通学級と同じ通知表を出してもらっています。通知表の内容が内申点として受験で評価されるようです。

学校では算数と国語の授業は支援学級、その他は交流学級で授業を受けています。学校との長い交渉を経て算数の授業だけは自習に変えてもらい、自分に合った数学の勉強かちょっと苦手な国語の学習に充てています。

娘は家庭学習でやってきましたが、息子の場合は塾に通っています。娘は金銭的な事情で通塾できなかったのですが、息子は成績も良く特待が取れたため、教材費のみで通わせていただいています。(そうでないと母子家庭の我が家ではとても払えません)ただし都会の最難関校を受験するのが条件です。そのための学習もこれからびっちりと入ってくる予定になっています。

中学受験専門塾は家で教えないで良いぶんは家庭学習より楽なのですが、学年を追うごとに授業日数も増えて、送迎に夜遅くまでの通塾と体力的には親子ともなかなかハードです。元々あまり体力のない息子は塾の宿題の軽減など配慮していただいてなんとか通えています。そのぶん家ではゲームに録画にプログラミングなど好きなことをしてのんびり過ごしています。

学校は行き渋っても塾を行き渋ることはありません。本人の学力に合った学習はやはり楽しいようです。息子が自閉症であることもよく理解してくださっていますし、塾も一つの良い居場所になっているようです。

学力的に第一志望である娘と同じ中学は全く問題ない範囲なのですが、支援学級からそこの学校に合格した話はどこで聞いてもどうやら前例がないらしく、そこがどれだけネックになるのかわからないところです。表向きはそういう差別はないはずなのですが、わかりません。公立なので適性検査型のテストというのも学力通りには行かない可能性もあります。

そろそろ志望校を選んで受験スケジュールなども目処を立てていく時期なのですが、私立中学の受験は大変ですね!特待条件の最難関校を受けることになると、本番に向けて練習のためにいくつか別の私立も受けて先に合格を抑えておくなど、えーー受験料だけでどんだけ・・と今から頭を抱えています。娘の時は公立一つだけ受けてそのまま通えているので、本当の中学受験の恐ろしさは知らなかったヨ!!って感じです。母も頑張って働いて受験料貯めます・・・。

今のところ成績は良くこのまま受験まで行って欲しいところですが、これから周りが追い上げてくるでしょうし気が抜けません。元々国語が苦手で記述問題はほとんど真っ白、作文も書けなかったのですが、塾に通い出して少しずつトレーニングしていただいて、今ではだいたい書けるようになりました。ただ作文は時間がかなりかかるのでそこはもう少し頑張らないといけないところです。発達検査では動作性よりも言語性が凸タイプなので、語彙の方は随分力がついてきました。

やっぱり塾はさすがプロ。あれだけ家でいろんな方法で頑張っても一行作文すら書けなかった息子が、今は書けるようになるなんて驚きです。

息子の中学受験に関しては、娘と同じく、周りの落ち着いた環境、高校受験で内申点を取りにくいために回避したい、学力に見合った授業を受けたい、何よりも同じく勉強に興味のある仲間の環境ができれば友達もできるかもしれない。受験校では息子の頑張っている理系オリンピックなどのサポートがあることも大きな魅力です。

現在、支援学級に在籍している息子にとっては、普通学級しかない受験校はチャレンジです。しかし本人も学校見学などで気に入って意欲を持っているので、なんとか頑張って欲しいです。娘も予想外の手厚い支援を受けられている中学校ですのでその点は大丈夫なのではと思っています。

算数オリンピックと数学の学習

1年生の時から毎年挑戦していた算数オリンピックですが、2年生でキッズBEE大会の金賞と長尾賞をいただいて、その後は5年生までの部門であるジュニア算数オリンピックを受けていました。3年生の時は予選落ち、4年生の時は本選に行きましたがあと2点で入賞に届きませんでした。ジュニアに挑戦最後の年である今年は、三度目の正直でようやく金メダルを取ることができました。嬉しい!!

こうなると表彰式で田舎から東京まで行かなくてはいけないんですよね。嬉しいけど財布は痛い。でも、どうせ高い交通費と宿泊費がかかるのであれば、ええい、最初で最後の家族旅行しちゃえ!と娘も連れてついでにディスニーリゾートへ行ってきました。今まで一度も家族旅行など連れて行ったことはありませんでした。抗がん剤の後遺症の残る私と過敏で体力のない息子なのでギチギチのスケジュールは組めません。清水の舞台から飛び降りました。我が家の一ヶ月の生活費が飛んで行きました・・・。

 

ツイッターで知り合ってずっと会いたかった方々ともお会いできて、表彰式の間にオタクの娘は秋葉原やコミティアに連れて行ってもらったり、ディスニーランドもディスニーシーも楽しめて、表彰式では憧れの算数の神と呼ばれる方と写真を撮っていただいて、みんなで大満足の旅でした。子供達にいい思い出を残せたのなら無理したことも救われるかな。

とってもお金がかかったので年末年始も休みなく働きます。残業で取り返す!!(もともと年中無休の職場です)

 

2年生で3級をとって以来ストップしていた数学検定、過去問を見ると解けそうなので先日準2級を受けて取得しました。他の受験などで忙しいので2級以降は中学に入ってからになりそうです。

いよいよ来年は算数オリンピック本番なのですが、その前にお試しでジュニア数学オリンピック(JJMO)を受けてみることにしました。高校生から世界大会に向けての日本代表を決める数学オリンピックの中学生向け部門です。予選通過者に灘や開成がずらりと並ぶ中、小学生ではとても太刀打ちできるものではないのですが、まずは場慣れのために受けてみます。年明け1月には予選。今のところ過去問は半分ほど解けるくらいにはなりました。

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息子もASDとADHDのハイブリッドでした

娘が多動・衝動性・不注意と全部乗せの濃い目ADHDのために今まで気づいていなかったのですが、どうも息子の方もうっかりが多い。二日に一度は水筒を忘れていくし、ものはなくなるし、たまにランドセル忘れて手ぶらで学校に行っちゃうんですよね。

私も同じような子供でしたのでこんなもんだろうと思っていましたがもしかして。

外では大変おとなしいのですが家では口がマシンガン。延々喋っています。テストも問題文の読み落としが非常に多い。

この辺りをかかりつけの児童精神科の主治医の先生にご報告したところ、コンサータが処方されました。

コンサータはADHDの診断がないと処方されない薬です。娘も飲んでいます。はい、息子もADHDでした。不注意優勢型と呼ばれるタイプですね。娘と同じく自閉症スペクトラムとの両方持ちとなりました。

コンサータを飲みだしてからは少しずつですがうっかりも減っているようです。娘の時のような激変はないのですが今のところ薬も合っている様子。

縦に小さいですが横に大きい子なので、副作用の食欲減退に期待しましたが、今のところぷにぷにのままです。カワイイです(親バカ)

 甘えてくるようになった息子と言語化

息子は小さい頃からあやせばよく笑う子でしたが、全く自分から寄ってこない子でした。抱っこをせがんだことも一度もありません。イヤイヤ期らしきものもありませんでした。(娘は万年イヤイヤ期のまま思春期に突入)

頭ではわかっていても親をあまり親と認識していなかったのか、たまたま親切にしてくれる人程度で遠慮ばかり。ものもねだらないのでなんでも好きなものを買ってあげるよ!とおもちゃ屋に連れて行っても何もいらないという子でした。

寄ってこないので私の方からいつもちょっかいをかけてスキンシップを取るようにはしていましたが特に変化なく幼児期が過ぎました。

ところが、昨年くらいからくっついては来ないものの私の後をついてくるようになり、今年になってからは何かとくっついて甘えてくるようになりました。

小学校高学年にもなって親にくっついて甘えてくるというのは一般的にはちょっと・・という感じかもしれませんが、もしかしてやっと情緒的に親を認識し甘える段階に来たのかもしれないと思っています。

今まで反抗することもほとんどなく、このまま思春期に大爆発でも起こしてしまうのではないかと少し心配をしていましたが、遅れながらもこのような変化があったのは喜ばしいことかもしれません。

母としては今までちょっかいかけてもかけても片想いだったので、めちゃくちゃかわいいです。気持ち悪いかもしれないけど今までなかったぶんいっぱい甘やかしています。

そのうち突然クソババアと呼ばれたとしてもかわいい。

娘も反抗しながらもなでなですると未だゴロニャンと甘えてくるかわいい子です。中学生ですけど。

 

振り返ってみれば、息子が変化を見せる時のキーワードとして言語化があるように思います。

小さい頃なぜか毎日1時間泣きっぱなしの癇癪を起こしていましたが、言葉を話せるようになって収まりました。言葉は理解していたのに発語も少し遅めで発音も悪くなかなか人に通じない、そういう時期が長かったのが癇癪に繋がっていたように思います。

その後も喋りはするけども何かの説明や出来事の説明ばかりで、自分の気持ちを言うことはありませんでした。

それを代わりに言葉にして行く、「嫌だったねぇ」「嬉しかったねぇ」「それが好きなのねぇ」繰り返していくうちにだんだんと自分の気持ちを言葉にするようになりました。そして怒りを表現するようになってからは気持ちの切り替えが難しく、別の部屋にこもることも増えましたが、今は適度にコントロールできています。

そのように段階を踏んで今はようやく甘えられるステージに来たように思います。

 

苦しいことも悲しいことも困ったことも未だ次々と起きてきますが

娘の受験合格、息子のジュニア算数オリンピック金メダル、初めての家族旅行、私も病気の再発もなく安定して働いてなんとか生活することができました。色々あっても嬉しいことがいっぱいの一年でした。

子供たちと私に関わってくださる全ての方々に支えられてここまで来ています。

このブログを読んでくださるあなたにも、全ての方々に感謝しております。

1年間ありがとうございます。これからも私たち親子を見守っていただけると嬉しいです。

皆様にも穏やかな新しい年が訪れますように。

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