うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

スポンサードリンク

息子が伝えたかったこと テレビの取材とジュニア算数オリンピック 

先日息子がテレビの取材を受けました。

きっかけはこちらの記事です。

nanaio.hatenablog.com

 地元のNHKの方からとりあえず会って話をと連絡をいただき、たまたま息子が休みの日で一緒にお話を伺いにいきました。

Branchさんで始まった、インターネットを使って全国の子供たちの好きを発見していく新しい支援の形を取材したいというお話でした。

branchkids.jp

 子供のことですし、個人情報のこともあるので取材に応じるのは難しいと思いますが・・・と配慮してくださいました。正直、最初お話をさせていただいた時点ではテレビ取材を受けることはないだろうと思っていました。息子は過剰に人目が気になる子で、目立つことを極端に嫌がります。おそらく息子自身が拒否するだろうと思っていました。

お会いしたディレクターの方が上記の記事で東大生の高野さんとビデオチャットでお話していた数学の問題を解いて緊張する息子に教えてくださいました。とても物腰の柔らかいやさしい方でした。

案の定、自宅に帰ってから息子がテレビの取材を受けたらどうなるのか、個人情報は大丈夫かなどと聞いてきました。ツイッターで実際にテレビの取材を受けられたお子さんのお話などを伺い、別に日常生活に困ったことはなにもなかったらしいよなどと話しました。それでも不安の強い息子のことですから、お受けすることはないだろうとそのままにしていました。

それからしばらく後、突然息子が「テレビの取材を受ける」と言い出したのです。

「僕のような子供がいることもみんなにもっと知って欲しい」

びっくり!!

 息子が伝えたかったこと

息子は知的障害を伴わないタイプの自閉症スペクトラム児で、支援学級に在籍する小学4年生です。うちの子が通う小学校では支援学級が現在10クラスもあり知的学級と情緒学級に分かれています。うちの学校では半分くらいの授業を交流学級と呼ばれる普通のクラスで受けるお子さんが多く、息子も国語と算数以外は交流学級で受けています。

学校全体としてとても理解のある学校で、先生方も出来る限りの配慮をしてくださっています。

それでも、普通のクラスのお子さんにとってみれば、支援学級からくる子供たちのことはよくわかりません。知的学級と情緒学級に分かれていることも知りませんし、なにかの事情で支援学級にいるのは知っているでしょうが、大半は勉強に困るから別のクラスに在籍しているという認識のお子さんが多いようです。

息子は学習面には問題がないどころか算数が得意で知識も豊富です。周りのお子さんも息子が算数が得意なことを知っています。そうするとひんぱんに「なんで支援学級にいるの?」と聞かれるのです。

息子は人数が多いこと自体にとても疲れてしまいます。多くの音の中から自分の聞きたい音を抽出することが出来ません。なので周りがにぎやかだと先生の指示も聞き取れないのです。

最近知ったことなのですが、普通学級でグループの話し合いになるとクラス全体が一斉にしゃべりだすので、息子には誰がしゃべっているのかなにをしゃべっているのかすら全く聞き取れていませんでした。困っても自分から人にしゃべりかけることが難しいために誰かに聞くこともできません。

視覚聴覚など感覚全体に過敏なため非常に疲れやすく、自宅に帰ると毛布にすっぽり包まって刺激を遮断しぐったりしていることがよくあります。

nanaio.hatenablog.com

 こういう困難を周りの子供に聞かれても、息子自身が自分の口で説明するのは難しく、「勉強出来るのになんで支援学級なの?」と聞かれても、とても困ってしまうのです。

発達障害児といえども本当に千差万別で、読み書きに困難がある、コミュニケーションに困難がある、じっとしていられない、知的な困難がある、集中が難しい、感覚に問題があるなど、様々な困難をもっています。その人によってもっている困難はそれぞれ違い、同じ診断名がついていても困難は同じではありません。

うちの娘にも息子と同じ広汎性発達障害の診断がありますが、息子とはほぼ正反対の性質です。必要なサポートも対応も全く違うものです。

「僕のような子供がいることもみんなにもっと知って欲しい」

息子のこの言葉は、自分の言葉で説明できない困難と、苦手なことばかりの中でも得意なことでがんばっている姿を見て欲しいということでした。

支援学級の子というひとくくりではなくひとりひとりを見て欲しい。そんな気持ちから取材を受ける気になったようです。強い不安を抱えながら。

自宅での取材

息子は毎年算数オリンピックに挑戦しています。Branchさんでビデオチャットをしているところを取材したいと言われたので、以前数学のお話をさせていただいた方にわからない過去問を教えていただくことにしました。(50円東大生の高野さんとは別の方です)ちょうど算数オリンピックトライアル大会の直前でした。以前お願いした時もとてもわかりやすく、答えを導くための考え方の基本を息子に教えて下さいました。

f:id:nanaio:20170803232326j:plain

そして迎えた6月の算数オリンピックトライアル当日。地元岡山には会場がなかったので福山まで向かいました。

息子は5年生まで受けられるジュニア算数オリンピックに挑戦します。

一昨年に3年生までの部門キッズBEE大会で金賞と長尾賞をいただいたのですが、昨年はジュニアに挑戦しトライアルは突破できずでした。

昨年は残念な結果でしたが、ちょうど私が抗がん剤治療中で福山までつれていくのも大変な時期だったのでそこで終わって助かりました・・。

昨年のリベンジとしてファイナル進出をかけてがんばったようです。

nanaio.hateblo.jp

 福山でも取材が入っていました。

f:id:nanaio:20170803233330j:plain

 始まる前だったのでとても緊張したようです。ディレクターの方も数学がお得意だそうで、息子のわからない問題をいくつか教えて下さいました。帰りによくがんばったねと珍しいチョコをいただいたことがとても嬉しかったらしく、冷蔵庫に長く保管していました。もったいなくて食べられなかったようです。(流石に早く食べろと言いました)たくさんの大人の方々に応援していただいています。

トライアル終わっての感想「できなかった・・ダメかもしれない」

今年もここまでよくがんばったね。それでいいんだよ。

(と今年もここで終わりと思っていましたが、トライアル突破してファイナル進出となりました。)

7月、ファイナル会場は一番近い大阪に。

都会は息子にとっては刺激の洪水です。うっかりデジタル耳栓をもっていくのを忘れてしまいました。人の多さ、商店から流れるたくさんの音楽、地下鉄の響く音。

「どこからも金属音が聞こえて痛い」とかなり辛そうにしていました。新幹線に電車を乗り継ぎ、会場に到着した頃にはすでに体力は電池切れに近い状態。

f:id:nanaio:20170803234807j:plain

 ファイナルは本人的にはできた!と言っていましたが自己採点の結果48点。入賞ははるか遠くだなーと思っていました。

 結果は大会平均28点、入賞は50点から。あと2点で入賞した。残念!

問題8問中、正答率が0%、1%、2%の問題が。ほぼ残り5問の戦いだったようです。

 来年は5年生でもう1年ジュニアを受けることができますが、本人は6年生までの算数オリンピックを受けるつもりのようです。まだまだやる気です。

nanaio.hatenablog.com

 

写真はそれぞれ別の日のものですが、息子氏、いつも同じ服を着ています(´・ω・`)

これもこだわりや感覚過敏のひとつで気に入った触感の服しか着ません。洗濯物が乾くかぎりはワンシーズンたいてい同じ格好をしています。逆に触感が苦手な服だとかゆくなったり痛くなったりとても着ていられないのです。

息子と同じように触感に過敏があると、木綿など天然繊維を好むお子さんが多いと聞きますが、うちの息子はつるっとしたりふわっとした化学繊維を好みます。

苦手をひとつ克服

目立つことを極端に恐れる息子がテレビ取材を受けたのは、彼にとってとても大きな挑戦です。放送前の今も不安に思っているようです。

このことをきっかけにひとつ苦手を克服することができました。

散髪です。顔にはさみが近づくことやバリカンの音がとても怖く、今までずっと家で私が切っていました。(それも怖がっていました)散髪屋さんに何度も誘ってみましたが怖がって行く事はありませんでした。でも今回はテレビにでるしプロにきれいに切ってもらおう?というと勇気を振り絞って挑戦してみました。

f:id:nanaio:20170804000120j:plain

怖くて固まりながらですがなんとかクリア!やってみると意外と大丈夫だったみたいです。散髪などたいしたことではないでしょうが、新しいことに不安が強くまず踏み出せない彼にとってはとても大きな一歩です。

刺激を避けてひとりの世界に篭りがちな息子ですが、いずれは社会に飛び立たねばなりません。苦手なことをたくさん抱えながら、好きなことを通じて少しずつ世界をひろげていく息子の姿を多くの方に見ていただけたらと思います。

発達障害の彼ではなく、彼の特徴のひとつが発達障害なのです。ひとりひとりの違いをご理解いただけたらと思います。

今回娘は一切でてきません。娘は普通学級に在籍しており、周りのお子さんに発達障害を持つことを知られていないので本人と話し合いの上、出ないことになりました。

 

放送は地方の番組です。

8月8日(火)18:10~19:00 もぎたて(NHK岡山局)

8月26日(土)7:30~8:00 おはようちゅうごく(NHK中国地方)

の中で放送される予定となっております。緊急報道があれば予定変更の可能性もあり。

(もぎたての方は当初8月4日の放送予定とツイッターで告知いたしましたが、内閣組織の報道で延期となりました。)

恥ずかしながら、ぽっちゃりした少年と母か祖母かわからない私がでてくると思います。

地域限定ですが、該当地域の方はよろしければ見てください!

スポンサードリンク

 

スポンサードリンク

当ブログはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

当ブログではGoogle AdSenseを利用して広告配信をしています。