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うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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あいさつが出来ない。

息子が幼稚園の頃の話です。

うちの子が通っていた幼稚園は親が徒歩で送ります。

息子も娘も私と離れることは問題なかったのですが

(逆に淋しいくらいあっさりでした。)

門の前に立っている園長先生と朝の挨拶と握手が出来ませんでした。

地域のあいさつ運動や幼稚園でも勧められているので

送り迎えの保護者同士も挨拶が盛んです。

親があいさつする姿をしっかりと子供に見せて

子供の挨拶を促すという目的もあるそうです。

 

挨拶を恥ずかしがってなかなか出来ないということは

子供にはよくあることなんでしょう。

積極奇異型の娘も私の後ろに隠れて私があいさつを勧めても

なかなか出来ない時期がありましたが

時期が過ぎると少しずつ出来るようになりました。

挨拶をなぜした方がいいのかはずいぶん話しましたが^^;

 

息子は門の前の園長先生と目を合わせようともしません。

握手も挨拶もせず、何もいないように通り過ぎようとします。

息子は自閉症スペクトラムですが、赤ちゃんの頃から

目が合わないということは全くなかったので

これはわざと無視をしようとしているのです。

それでも園長先生は息子に向かっておはようございますと挨拶して

息子の手をとって握ってくれていました。

息子は知らん顔をしようとします。

登園途中にクラスメイトがあいさつしてくれても私の後ろに隠れます。

娘の時のように挨拶の必要性を少しずつ話していきましたが

なかなか声は出てきません。

 

幼稚園は年中と年長の2年保育。

息子は2歳で診断がついていたのでグループ療育や言語療育、

入園前の一年間は母子通園のデイサービスに通っていました。

そこでは小さい声でかろうじてあいさつは出来ていました。

人数も多い幼稚園では本人の意識が違ったのでしょうか。

 

園長先生に握手だけでも出来たら褒めてもらえるようにお願いし

徐々に握手、会釈、小さな声であいさつと出来るようになってきました。

幼稚園であいさつ当番というのがあり、

当番と言っても順番が回ってくるのではなく

やりたい子が早めに登園し、園長先生と一緒に門に立ち挨拶をします。

これをやると降園時に園長先生のメッセージ付きカードがもらえます。

カードを10枚集めるとメダルがもらえ、集めたカード数に応じて

メダルの色が変わっていきます。

これを息子にダメ元で勧めてみたところやってみると言いました。

息子は個人的に挨拶はどうも苦手のようでしたが

皆で声をそろえて挨拶なら出来るようです。

メダル欲しさに寒い中がんばって挨拶当番を何度もやっていました。

これでだんだん出来るようになるかな~と思っていましたが

進級した2年目に園長先生が定年退職で新しい園長先生に変わって

元通り知らん顔に戻ってしまいました。

また一からやり直しです。

園長先生が変わって挨拶当番のシステムもなくなってしまいました。

 

息子の前でいくら挨拶を見せても、促してもなかなかしようとしない息子に

昔の自分の話をしてみました。

「挨拶ってさ~、しなきゃいけないのわかっていても

 なかなか出来ないんだよねぇ。

 しなきゃいけないって思えば思うほど声が出なくなっちゃうんだよね。」

息子「うん・・」

 

実は私、子供の頃挨拶が全く出来ませんでした。

息子のほうがよっぽど出来ています。

挨拶の必要性やしない場合のデメリットは誰に言われたわけでなく

充分知っていました。

挨拶をした方が自分にとってもよいこともわかっていました。

それでもしなきゃいけないと思えば思うほど緊張し

その場面が近づいただけでうわああああああっとなってしまい

声が出なくなってしまうのです。

結局息子がやっていたのと同じく気付かぬふりで無視になってしまっていました。

出来なかったことで相手にダメな子やイヤな子と思われただろうと

後でものすごく凹んでいました。

小学生の頃が一番ひどく、近所のおじさんおばさんに

出来るだけ遭遇しないようわざわざ毎日遠回りをして帰宅していました。

会えばまた挨拶しなくちゃと思いストレスをためて

結局出来なくて自己嫌悪に陥るのに耐えられなかったのです。

 

その頃の自分の経験を息子に話しました。

「え?そうだったの!?」息子はとても驚いていました。

そりゃ今まで挨拶しようねと言っていた張本人がそのザマですから。

「でもね、ある時にふと気づいたの。

 口から出すだけなんてタダなんだし呪文と同じだと思えばいいじゃん。

 それから少しずつ挨拶出来るようになったんだ~」

「そうなんだ!」

と息子は関心してくれましたが

実は気が付いたのは高校生の頃で、それまで親しい友達か

一斉の挨拶しか出来ませんでした。

(一斉の挨拶は出来る点も息子と一緒)

今はそれなりにあいさつは出来ますがやっぱり苦手だなーって思っています。

話したことのある人にあいさつするのはもちろんですが

顔だけちょっと知っている人とか、どこまでの範囲でするものなのか、

まさか道行く知らない人すべてに挨拶したりしませんが

それでも近所で人の少ない通りだと知らない人でも挨拶したり。

基準が明確でないのが難しいです。

職場などはその点基準が明確なので問題なくできました。

あとは、距離。近くで相手に気付いた時はすぐに挨拶すればいいのですが

ちょっと遠い時に、どのタイミングでするべきか。

とても悩ましいです。

こういうのって小さい頃から出来る人は自然と身についているんですかね?

 

挨拶に関して息子の行動を見ているとほんと昔の自分にそっくりで

息子の挨拶が出来ない、苦手っていう気持ちも

たぶん私と同じなんじゃないかなぁと想像できるのです。

それでも自分が長くこのことをストレスに感じていた経験から

息子には同じ苦しみを味わってほしくないと思っていました。

あの手この手を試してみましたが一進一退。

で、自分の事を正直に話したのが説得力があったのか

その日以来息子は苦手ながらも自分から挨拶しようという気になってくれました。

小さい声で「おはようございます・・

数字好きの息子なので「その声の1.5倍にがんばれる?」

と耳元でささやきました。

「おはようございます」「これくらいでいい?」

うん!ばっちりちょうどいいよ!上手に出来たね!!

 

小学校に上がった今でも私と同じく苦手感は残っているようですが

挨拶の呪文は少しずつ唱えられるようになったようです。

ただし大人限定。子供同士はよほど親しくないかぎり難しいようです。

それでも以前から比べれば大進歩。

私の幼少期に比べりゃはるかに立派。

ただの呪文でも挨拶が出来ることで世の中の生きやすさは変わる。

本当は慌てて今すぐ出来なくてもいいんだろうけども

少しずつ慣れて行ってくれればなぁと思っています。

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