読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

スポンサードリンク

ADHD治療薬コンサータや抗精神薬リスパダールを娘に投与し続けていることについて。

ADHD(注意欠陥多動障害)とアスペルガー症候群の診断のついた娘に

投薬を初めて4年になります。

現在小学3年生。幼稚園の頃から飲んでいます。

ADHDの薬は現在リスパダールとコンサータ。

投薬に踏み切るまでは悩みに悩んだし

主治医の先生に何度も相談に乗っていただきました。

投薬に踏み切るまでとその後の経過はこのブログでも何度も書いてきて

検索で多くの方に来ていただいています。

それだけ悩まれる方が多いと言うことなのでしょう。


 出来れば、コンサータやリスパダールなどの精神薬に関しては

成長と共に減薬をしていずれはやめる方向でと考えてはいたのですが

今の娘を見ている限り、薬の助けなくして

日常生活を送るのは困難なのではないかと感じています。

日常生活を送る為には、というより生きていくためには

今自分が興味を持ったことだけ、やりたいことだけをするのは不可能です。

毎日、やりたくなくてもやらなくてはならないことを

何かしらこなしていかなくてはなりません。

薬のない状態の娘は、この「やらなければならないこと」をこなすのに

恐ろしいほどの時間が必要になります。

例えば夜寝る前にすることは

明日の学校の準備、薬を飲む、歯みがきをする、の3つなのですが

夜、コンサータの効果が切れた状態では2時間かかります。

(コンサータは朝飲んで12時間だけ効く薬です。)

もちろん私が声掛けをずっと続けていてもこの時間です。

途中で色んなものに興味や関心が飛び散り、

何をやるべきなのか忘れてしまうのです。

自力で思い出すこともめったとないので

ほっておいたら薬も歯磨きもせず寝落ちするまでやりたいことだけをやっています。

その状態で一日過ごせば、やらなければならないことだけに時間がとられて

やりたいことは何もできない生活を送らねばならないことになります。

大人になれば仕事も家事も一日のルーチンワークはたくさんあります。

これからの成長もあるでしょうが、

今の状態では薬の手助けなく暮らしていくのは困難が大きすぎます。

 

投薬を始めるにあたって言われるのが

投薬によって失敗を減らし自己肯定感を高めて成長を助けるのが目的だと。

確かに薬で失敗というか集中できることでミスは減るし

出来るということが本人の自信にもつながります。

思考の多動が少し治まることで周りも見えてきますし

自分の行動を制御しやすくなるのでトラブルも減ります。

 

目に見えない障害である発達障害児に対する支援は

眼鏡のようなものとよくたとえられます。

根性や気合いでなんとかなるものではありません。

薬も同じ役割なのではと私は考えます。

ただ、近視の人が眼鏡をかけてみることが出来る状態を

しばらく継続したからといって

もう大丈夫!と外したら見えるようになるか?と言えば違いますよね。

眼鏡をかけて見える状態を維持したとしても近視が治るわけではないのです。

子供の弱視の場合、視力の未発達が原因の場合が多いので

治療用眼鏡を使って視力の発達を促していきます。

個人差があるのでそれでよくなる場合とそうでない場合があります。

(うちの子は二人とも弱視でした。今は乱視と遠視です。)

ADHD治療薬もこれと同じような感じじゃないのかなーと思います。

弱視の治療のように、発達を促すための投薬。

うまくいけば眼鏡そのものが不要になります。

でも人によっては治療をしても治らなかったり、

視力そのものに問題がある場合は、視力矯正が一生必要になってくる。

ADHD治療薬で症状を抑えていくことが

生活を維持していくために一生必要になる人もいるのです。

 

視力も人によってさまざまなように

ADHDもその特性の濃さや困難は人によって違います。

ADHDの人に必要な支援は薬だけでなく環境を整えたり

工夫をしたり色々とあります。

なので人によっては工夫を身に付けたり周りの理解による助けを借りたり

薬に頼らなくとも生活していける場合も多いと思います。

子供ならば成長によって大きく変わる場合もあります。

副作用の心配を考えると、出来れば環境を整えることが優先です。

しかし、ADHDだからといってみんなが環境を整えるだけで

周りの理解だけでなんとかなるかというとそうではない人もいるのです。

近年、コンサータやストラテラも成人に対して処方されるようになったので

成人当事者の方で薬を継続していらっしゃる方はたくさんいらっしゃいます。

この薬があることで助かっている人はとても多いのではないでしょうか。

成人当事者であるふみ吉さんがおっしゃっている「飲み始めたら一生」というのは

そういう意味なのだろうなと思います。


 とはいっても子供に精神薬を投与することに対する不安は

どうしても出てくるものだと思います。

私もそれで悩み続けてきましたし今でも不安はあります。

「脳」や「心」に作用する薬と言うのは得体のしれない恐怖のようなものがあり

これは精神薬に対する偏見なのだろうなと自分でも思います。

冷静に考えると薬と言うのはどんなものでも副作用はありますし、

体に対する薬であればここまで悩むことも調べ抜くことも少ないと思います。

薬の長期投与は持病があれば多くの方がされていることです。

 

「ADHD治療薬」と名前がついていても

ADHDそのものを完治させる薬ではありません。

薬の効果がある間にその症状が抑えられるものです。

子供に投与する場合、一定期間でも症状を抑えている間に

成長する上で必要なことを多く吸収しやすくなるようです。

それが発達を促す助けとなると思うのです。

例えば、花粉症で鼻水やくしゃみ目のかゆみが激しい時に

症状を抑える薬なくして、勉強や仕事などを行えるでしょうか?

全身にじんましんが出ているような状態で、

じっと座って授業を聞き理解することなど出来るでしょうか?

友達とにこにこ笑って楽しく遊ぶことが出来るでしょうか?

出来なくても花粉症やアレルギーを理由に周りも理解してくれるでしょうし

完治しなくとも症状を抑える薬を勧めることでしょう。

ADHDなど発達障害の場合、脳の機能障害で出来ないことが多くあるにも関わらず

これを本人の努力不足やしつけの問題とされ、

薬を使おうとすれば子供に精神薬を投与するなんて!

子供を薬漬けにしようとしている!と非難される場合もしばしばあります。

 

心の状態を薬の力を借りて整えるということは

体の状態を薬で整えることとそんなに違うことなのでしょうか?

どちらも大切なことだと私は思うのです。

 

私は慢性蕁麻疹を持っていて、日常生活を維持するために

薬とは縁が切れない状態がもう15年ほど続いています。

慢性蕁麻疹は治る人もいれば治らない人もいるという病気で

症状が一旦出れば全身の猛烈なかゆみに薬なしにはとても生活できません。

完治しないからといって薬を飲まないというわけにはいかないのです。

薬が全くない状態の娘も、こんな感じなのかもと思っています。

頭の中が忙しすぎてわかっているのに注意がそれて忘れてしまう、

人の話を聞いている間に別の思考に飛んでしまう。

聞かなければならないことは知っているのに出来ない。

生きているだけでパニックの中にいるようです。

落ち着かないことにはなにも入らない、維持できない。

 

環境調整や、周りの理解や、工夫、療育。出来ることはたくさんあります。

その効果をより本人に入りやすくするためにも

娘にとって薬はとても有効であると感じています。

いつか娘の成長により、薬に頼らなくてもやっていけるようになる日が

くるかもしれません。現状は厳しそうに見えますが・・。

娘は飲んでいる薬が何の目的でどういう薬で副作用はどんなものがあるか

乱用すれば危険な薬であることも依存症の可能性も知っています。

理解の出来る範囲で話した上で、薬を試して

継続するかどうか本人と話し合って決めてきました。

成長していくにつれより理解できる範囲が増えると

自発的に薬について冊子を読んだり自分でも知ろうとしています。

一時、体重の増えが悪くコンサータを中断していて

その後、宿題が出来なくなり学校との話し合いで

宿題を減らしてもらっていたのですが

娘本人が宿題をみんなと同じだけがんばりたいと言ってきました。

現状ではとても無理なのでそれなら薬を再開する方法もあると言うと

娘が自らコンサータを再開したいと希望しました。

これから先の薬の継続についても

娘本人の意思と主治医の意見を聞きながら決めて行きたいと思っています。

娘自身が自分にとって薬が必要か不要か、

自分で判断できる時期もそう遠くはないでしょう。

 

ADHD治療薬についてこんなニュースが流れてきました。

Yahoo!ニュース - 子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍 (読売新聞)

子供を薬漬けにしているだの、製薬会社の陰謀だの声も聞こえてきそうな記事です。

そもそもADHDが日本で知られるようになったのもここ十年くらいの話でしょうし、

ADHDが増えたのではなく診断を受ける子供自体が増えたこともあるでしょうし

治療薬としてコンサータが日本で認可されたのは2007年、ストラテラは2009年です。

増えたのも困っている子供がこれだけ多くいることが認知されたということだと

私は理解しています。

児童精神科医の姜 昌勲先生がこのことをわかりやすく書いて下さっています。

きょうクリいんちょうブログ : 「子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍」のニュースを見ました

先生がおっしゃるとおり、まずは環境調整から。

それでも難しいようであれば投薬で本来持っている力を底上げすることも

ひとつのサポートです。

ADHDや発達障害と診断がついたら即精神薬を飲まされるということはありません。

同じ主治医の息子が投薬を勧められたことは一度もないですし、

同じ病院に通うADHDのお子さんでも投薬を勧められていない場合も

もちろん聞いたことがあります。

緊急性のない場合、即薬の話になることもないようです。

うちの場合は診断がついた時点で、親子共々疲弊しており

娘に吃音まで出ている状態でしたので、

診断後2度目の診察で投薬の話が出ましたが^^;

緊急性があった&娘の特性がきつかったんでしょうね・・やっぱり。

それでも話が出てから疑問に思うことに何度も相談に乗ってくださり

投薬に踏み切ったのは半年後です。

納得がいくまで付き合って下さいました。

セカンドオピニオンでかかった病院でも

コンサータが一番合っていると最初から言われましたし^^;

 

私はいち保護者であり、医師でも専門家でもありません。

ADHDのお子さんに投薬を勧めているわけではなく

環境調節などで対応できるに越したことはありません。

うちの娘に対して投薬をするにあたっての私の考え方をここに書いています。

考え方のひとつとして

同じくお子さんへの投薬に悩む方のなにかヒントになればなあと思っています。

薬を飲ませる前にできるADHDの子どもを救う50の方法

薬を飲ませる前にできるADHDの子どもを救う50の方法

  • 作者: トーマスアームストロング,Thomas Armstrong,松本剛史
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 2011/12
  • メディア: 単行本
  • クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る
 
ADHD 注意欠陥多動性障害の本 (セレクトBOOKS育ちあう子育ての本)

ADHD 注意欠陥多動性障害の本 (セレクトBOOKS育ちあう子育ての本)

 

スポンサードリンク

 

「投薬」の関連記事

スポンサードリンク

当ブログはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

当ブログではGoogle AdSenseを利用して広告配信をしています。