うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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感覚過敏と思い込み

発達障害を持っていると感覚過敏に悩む方も多いそうです。
よく聞くのが聴覚過敏。
聴覚過敏を体験できる動画がありましたので参考までに。
※突然大きな音になるので音量を小さくして再生してください。<

 

一般的な人は耳から入ってくる音を自然と調整し必要な音を選択することが
出来るのですが、それが出来ない状態だと
こんなにも「音」が恐怖に。
これは本当に辛いことだと思います。

過敏にもいろいろ程度もあるようでうちの子供達は軽く
特定の音だけを怖がります。
掃除機やミキサーの音、人の集まるところでも時々耳ふさぎをします。
もしかして猫のように広い周波数が聞こえるんじゃないかと思う時も。
はっきりとどの音がよくてどれがダメなのかは私にはわからないです。

他にも光過敏、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏、痛みの過敏などなど
様々な感覚の調整が難しかったり人と違う感じ方をするようです。
過敏だけではなく逆に鈍麻のケースもあり、
体感温度に鈍麻があると季節に合わせた服装を選べなかったり
痛みに鈍麻があると気付かぬ怪我が多かったり。

nanaio.hatenablog.com

 うちの子の場合はそんなに強い過敏や鈍麻はないのですが
軽い聴覚過敏、娘は嗅覚過敏、息子は痛みの鈍麻があるようです。
以前はもっと他の過敏もあると思っていました。
が、最近はどうも過敏とは違うらしいと気付いたことも。
「過敏」と「思い込み」のびみょーな違い。
本人にとってみればびみょーじゃなくてはっきり違うものなのでしょうが
見ているこちらからするとほぼ同じような反応をするので
とってもわかりにくいです。

聴覚過敏の映像でもわかるように
過敏や鈍麻は慣れや我慢や訓練ではどうしようもないものです。
強い近眼を持つ人が慣れで見えるようにはならないのと同じ。
そういう方が眼鏡やコンタクトを必要とするように
聴覚過敏だとイヤーマフや耳栓、不快な場所を避けるなどのサポートが必要です。
耳ふさぎするほどの聴覚過敏でなくても音の選択が出来ないことで
他の音のする中で必要な話を聞き取れないことが起きます。
大勢のいる教室で先生の指示がわからないのもこういうことが原因の場合も。
それも成長の過程で突然起こることもあるそうです。
うちの娘の場合は気になることに全力で注意が向かい
他がシャットダウンされるので全然違うケースですが・・。
もうね、耳にフタがあるんじゃないかと思うくらいですわ。

 

と話は逸れましたが
過敏とは別の思い込みの方です。

思い込みが激しく上書き変更が難しいのも特性の一つです。
娘は小さい時からちょっとした怪我や予防接種などの注射で
パニックを起こして大騒ぎしていました。かゆみも同じ。
注射は全力で暴れこの世の終わりのように泣き叫びます。
発達障害の診断がついてからいろいろ調べて
娘は痛みに対して過敏があるとばかり思っていました。

娘が年長の頃、娘専用の針と糸を買って裁縫を教えました。
なんにでも興味を持つので私がやっていることを見て
どうしてもやりたいと言い出したのです。
まだ6歳では当然うまくできず
時々指に針がささります。「いたっ!!」
でも泣きません。夢中でやっています。

そういうことを繰り返しながら
母「針ささると痛いけど泣かないね。」
娘「うん、ちょっと痛いだけだし」
母「注射も同じなんじゃない?もしかして怖いからすごく痛いって思っているだけかもよ」
娘「!!!そうか!!」
それから娘はシャーペンの先を腕に当てて
「こんなくらいだよね!!平気だわ!!」

それからは注射で一切泣かなくなりました。
つまり痛みより恐怖による思い込みだったようです。
しかし、怖いと本人が思っているものをいくら口で怖くないよ大丈夫と
言ったところで怖いもんは怖い。
たまたまきっかけとなる体験があって、それと結びつけ納得したことで
娘は思い込みを一つとることが出来ました。
息子にも似たような「鉄棒コワイ」事件がありましたが
今では鉄棒得意になっています。

娘が小さい頃、歯磨きもお風呂も絶叫で
近所に虐待で通報されるんじゃないかという勢いでした。
お風呂で頭を洗っている時にどんなに丁寧に顔や耳に湯がかからないようにしても
絶叫するので「どっちにしても泣くからいいや~」と
立つようになってからはそのまま頭から湯をばさーっとかけるようにしました。
いつものように泣き叫んでいましたが
ある時ぱたっと泣かなくなりました。
本人の中で(あ、大丈夫じゃん)と腑に落ちた瞬間があったのかもしれません。
いや、粗暴な母に諦めた瞬間かも(汗)

過敏は決して強要してはいけないものだけど
思い込みならなにかのきっかけで改善することもあるかもしれない。
見極めは難しいところです。。

 

音に少し過敏なこともあってうちもイヤーマフは愛用しています。
嫌な音を避けるためだけでなく
気の散りやすいADHD娘が集中力を維持するためにも役立っています。
時々イヤーマフの中にイヤホン入れて音楽聞いていることもあります(笑) 

しかし子供用のイヤーマフって結構高いですよね。
試しに買ってみた工事用のイヤーマフ

 安いし締め付けがしっかりしているので大人用でも
当時4歳の息子が装着して全然大丈夫でした。
水に潜ったような感覚(私の感想です)と締め付けがあるので
触覚過敏があると難しいかもしれませんが、
本格的な子供用を買う前にお試し家用にいいですよ~。

 

追記:娘の痛みに対する恐怖は注射だけはなくなりましたが他は根深いものがあり

未だフラッシュバックで痛い!痛い!と連呼するほどです。

思い込みという言葉は軽く思われがちですが本人にとっては

クリアすることがとても困難なことのようです。

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