うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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クラスメイトの理解

「うちも娘が授業を抜けて通級に通う理由、息子は支援学級と行き来する理由を最初に担任がクラス全員に丁寧に話してくれた。おかげで「いってらっしゃ~い」とクラスメイトが声をかけてくれる。交流でもちゃんと受け入れられている様子。」

と先日ツイッターでつぶやいたところ

ある方から、こちらの意向で話してもらったのか、

どのように先生がみんなに話したのか知りたいと聞かれました。

 

娘が2年生になった時、担任の先生から通級指導教室に授業を抜けて

行く理由をクラス皆に話したほうがよいかどうか

どのように話せばよいか相談がありました。

通級指導教室の先生が作って下さったテンプレートがあり

それを読み上げて下さり、だいたいその通りでお願いしました。

おおまかな記憶ですが

次のような内容だったと思います。

 

「みんなにも得意なこと苦手なことがあるけれども、○○さん(うちの娘)は

 得意なことと苦手なことの差が大きくて学校で困ってしまうことがあります。

 その為に時々授業を抜けて別の学校へ勉強をしに行っています。

 ただ、これは皆が自分も行きたいと言っても行けません。

 おうちの人と先生と学校と相談して決まったことです。

 目が見えにくければ眼鏡をかけて皆と同じように見えるようになるように

 ○○さんが皆と楽しく学校で過ごせるようにするための勉強です。」

 

障害と言う言葉を出さずともスペシャルニーズについて

周りのお子さんたちにもとてもわかりやすく説明して下さったと思います。

娘は月に2回、3時間目と4時間目を抜けて通級指導教室に通っているのですが

このように話して下さったおかげで

通級指導教室に通うために私が教室へ迎えに行った時も

「○○ちゃんお母さんが迎えに来たよー」「いってらっしゃーい」

と送り出してくれるようになりました。

 

娘は幼稚園の頃、療育に通うため時々早退をしていました。

教室まで私が迎えに行くのですが

周りの子供達は興味津々。どこいくの?なんで帰るの?

娘には病院の名前や療育というのは口止めしてあったので

(園は知っていましたが周りにカミングアウトをしていなかったためです。)

娘はクラスの子に色々聞かれることがイヤだったのです。

 

3年生になってからも担任の先生から昨年度と同じように

クラスの皆に通級の説明をしてよいか尋ねられました。

もちろんお願いしました。

娘のクラスには他にも通級に通っているお子さんもいますが

通級に通っていることをみんなに知られたくないお子さんや

保護者の方もいらっしゃいます。

通級も放課後に通っていたり別の理由にしたりだそうです。

説明をお願いしたのはクラスで娘だけだったようです。

 

今年度入学した息子が特別支援学級に入り、

半分近くの時間を交流学級で過ごしています。

最初の学級懇談会は多くの保護者の方が参加され、

交流学級の懇談会でそれぞれ子供紹介があり、

私は特別支援学級から交流学級としてここに在籍していること、

得意なことと苦手なことの差が大きいが

おだやかで優しく一人で困っていることの多い子だと息子を紹介。

同じ幼稚園だったお母さん方は驚いた顔をされていた方も。

その時に交流学級の担任の先生から

保護者の皆さんに理解を求める話をしてくださいました。

交流学級と行き来する理由をクラスメイトにも話してほしいかどうか

息子に確認したところ、息子は話してほしいと希望。

息子も幼稚園で療育で抜けることを聞かれるのに困っていたんでしょうね。

家庭訪問でクラスの皆に話してもらえるようお願いしたところ

既に話して下さっていた後でした。

交流学級の担任は特別支援学校に赴任されていたそうで

とても理解がある方です。

お陰様で交流学級でもクラスメイトに自然と受け入れられています。

同じ特別支援学級のお母さんに伺った話では今の学校で

高学年になっても交流学級で差別を受けたりすることはないそうです。

学校全体としてもきちんと取り組まれているんだなーと感じました。

 

担任、通級の担任、交流学級の担任、特別支援コーディネイターの先生方の

連携もしっかりとっていただいています。

問題があればすぐにケース会を開いて、対策を考えて下さいます。

このようにうちの子供達は通常学級在籍でも支援学級在籍でも

それぞれとても恵まれた支援環境の中で

2人とも楽しく学校に通うことが出来ています。

全ては理解ある先生方のご尽力と整った体制のおかげです。

 

この「理解ある先生」というのが子供達にとって一番大切で

うちの地域は特別支援教育の体制は他地域に比べ恵まれてはいるのですが

近隣の小学校でも特別支援コーディネイターでも

イヤーマフもご存じない先生もいらっしゃるとか。

そりゃすごい不安ですよね・・・。

理解のない先生に当たったら、その時点であちゃーです。

たまたまうちは今までの所めちゃめちゃ運がよかった。

これからはわかりませんが(汗)

毎年新年度になると祈る気持ちです。

いい先生にあたりますように。ハズレ引きませんように!って。

スペシャルな知識やテクニックがなくてもいいんです。

子供の視点に立って理解をしようとしてくれる先生であってほしい。

 

ツイッターで発達障害児の保護者の方の話を聞いていると

学校や先生の無理解によって行き場を失いかけている子供達の話をよく聞きます。

支援を求めても皆と同じようにと横並びを強制され

適応できないと全て家庭のしつけのせいにされる。

正式に発達障害の診断があっても全く合理的な配慮もない。

支援員がついても全く理解のない人で余計に状態が悪化してしまう、

周りにきちんとした説明がないから支援を特別扱いとやっかまれる。

本当にひどい話がいっぱいです。

逆にうちは就学前からそのような話をいっぱい聞いていたもので

すんごい覚悟して戦闘態勢で就学に挑んだわけですが

アレ?いいの?ここまでしていただけるなんて・・・って状況でした。

 

文部科学省が掲げる特別支援教育の理念は

特別支援教育の推進について(通知):文部科学省

特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものである。
また、特別支援教育は、これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施されるものである。

うちの子供達の現状ではほぼ理念通りの配慮していただいていると感じています。

 

こんな状態がうちの子達だけでなく、全国の困難を抱えた子供達みんなが

適したサポートを受けられるようになってほしいと本当に願っています。

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