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うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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特別支援教育の地域格差について考えてみた。

いつもは自分の子のことばかり書いていますが

今日は壮大に日本各地の特別支援教育における地域格差

と言っても自分の子供は発達障害なので身体障害の方の話はよくわかりませんが

特に知的障害のない発達障害児の学校での支援の差について考えてみました。

ツイッターで日本全国の発達障害児を持つ保護者の方々と

交流させていただいていますが、いつも驚くのは地域によって

療育、医療機関、就学、特別支援学級、通級指導教室、通常学級での支援が

ものすごく差があるということ。

 

私は今年度、通級指導教室の親の会役員をさせていただいており

先日行われた総会のディスカッションであるNPOの方に伺った話によると

国の方針は今後、支援学級や通級教室を増やすのではなく

支援をつけて通常学級に共存する方針だと。

その場には市の発達障害支援センターの方や

市議会議員の方も同席していたということは間違いないんだろうなと思います。

つまりは特別支援教育自体の縮小ということでしょうか。

 

私の居住地である岡山市の特別支援学級等の状況は

人口70.96万人、小学生数38,090人(平成26年度)

小学校83校、知的障害学級設置校74、学級数91

情緒障害学級設置校81、学級数164、

通級指導教室設置校6校、教室数9

これは小学校だけの数です。

特別支援学級は全て固定です。

参考資料

特別支援学級設置校|岡山市|くらしの情報|子育て

 

一方、東京の世田谷区を調べてみました。

人口83.72万人、小学生数32,526人(平成26年度)

小学校64校、知的障害学級設置校15、学級数38、在籍人数239人

情緒障害学級0、ゼロ!!!固定の学級がないようです。

通級指導教室設置校18校、教室数53、うち言語障害4校、情緒障害11校。

参考資料

http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/103/133/509/516/d00005805_d/fil/260501.pdf

 

岡山市の特別支援学級の在籍人数はわかりませんが、

自治体の規模、子供の数もおおまかに同じくらいで

これだけの差があります。

地域によって発達障害児の数が何倍も違うとはとうてい思えません。

なのに支援を受けていると思われる小学生の数は圧倒的に違います。

特に情緒学級、つまりは知的障害がない発達障害児は

通級指導教室しかない。

ツイッターで聞いた話によると支援員がつくケースもあるそうですが

経費がかかることですし全ての支援が必要なお子さんについているとも思えません。

 

岡山市のうちの子の周りでも、発達障害の診断がついていても

通常学級で通級もなしというお子さんもたくさんいらっしゃいます。

問題なく適応できているケースもあります。

うちの娘は通常学級で通級に通っていますが、

適応できると判断した場合は退級し、通常学級のみとなります。

 

これを全国規模で見て見ると

平成24年度で小学生数6,764,619人、

※特別支援学級数32,773、内、知的障害15,663、自閉症情緒障害12,956

 在籍児童数113,961人、内、知的障害57,565人、自閉症情緒障害48,757人

(国、公、私立計)

※通級指導教室65,456人、内、自校通級28,644人、他校通級33,963人

 巡回指導2,849人、自閉症9,744人、情緒障害6,137人、学習障害7,714人

 注意欠陥多動性障害7,596人、その他言語障害、弱視、難聴、肢体不自由、

 病弱身体虚弱(公立)

文部科学省、特別支援教育について より引用

『平成23年5月1日現在、義務教育段階において特別支援学校及び小学校・中学校の特別支援学級の在籍者並びに通級による指導を受けている児童生徒の総数の占める割合は約2.7パーセントとなっています。また、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症等、学習や生活の面で特別な教育的支援を必要とする児童生徒数について、文部科学省が平成24年に実施した「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」の結果(※資料(データ、通知、答申、報告書等)へリンク)では、約6.5パーセント程度の割合で通常の学級に在籍している可能性を示しています。』

参考資料

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2012/12/21/1329238_1_1.pdf

2.特別支援教育の現状:文部科学省

1.はじめに:文部科学省

 

つまり、特別支援教育を受けているのは全体の2.7%に対し、

(この数字は特別支援学校も含まれます)

通常学級に在籍し特別支援が必要と思われる児童生徒は6.5%もいるということ。

そしてその6.5%は現状で支援を受けておらず、

というよりは支援を受けたくても受けられる体制にないのです。

 上記した東京都世田谷区の例をとってみても、

知的障害のない発達障害児は通級指導教室と言う形の支援しかありません。

設置校は64校に対してわずか18校。

自校通級が出来るのであれば問題がないでしょうが

大半は他校通級となり高学年以外は親の送迎が必要となるでしょう。

そうなれば専業主婦もしくは自由の効く人のいる家庭でないと困難。

これはうちの岡山市でも同じ状況です。

ほとんどの小学校で情緒障害の支援学級があっても

通常学級に在籍する発達障害児の場合、大半が他校通級しか支援がなく

親の送迎は必須となります。

それでも現状で希望者に追いついておらず常に待機が出ています。

 

こういう事件がありました。

小1の口にテープ貼らせる 京都の小学校で担任教諭 (京都新聞) - Yahoo!ニュース

この記事のコメント欄に皆に迷惑をかけるような子供は

特別クラスに入れろとか、通常学級に入れている親が非常識だとか

この親子に対する非難の声がたくさん載せられています。

こういうのを見ると、一般の人の認識においては

特別支援学級=排除の場なんだろうなぁとしみじみ思います。

親が子供の障害を受容できずに通常学級に無理やり入れているケースも

あることはあるのでしょう。

しかし、現状の国や自治体が行っている特別支援教育では

特別クラスに入れたくても世田谷のような状況なら

知的障害がない限り入るところがないのです。

他に行き場がないのに、通常学級に適応できず

担任や学校に支援を求めても理解が得られず困っているという話は

何度も聞いたことがあります。

子供の口にガムテープを貼らせるような行為は言語道断だと思いますが

その子も混乱している、周りの子供も困っている、

そして対応する先生も困っていた。

これは制度の問題だと思います。

こんな事件が起きるのも

国に一番の問題と責任があるのではないでしょうか。

ここで私がこんなことを言ったところで

国が変わるわけではありませんが、子供達がよりよい人生を送る為に

微力でも多くの人に発達障害というものを正しく知ってもらうことや

子供達の環境をよくするための活動をしていければいいなと思っています。

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