うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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4歳児から始める発達障害児の就学活動スケジュール②と自立支援医療について

 前記事の続きです。

まずはうちの場合をざっくりと。

<4歳児(年中)にやったこと>

・4歳児(年中)の間に地元の学校情報を入手

・年中の2学期の終わり(年末)にかかりつけの病院で発達検査の予約

<5歳児(年長)にやったこと>

・5歳児(年長)になって5月に学校へ就学相談と見学の申し込み

・通級指導教室に見学の申し込みも年長の1学期のうちに

・年長の夏休みに発達検査、診断書を主治医に書いてもらう

・年長の10月ごろに意思決定をして学校に伝える

・2月ごろに教育委員会から決定の知らせ

・小学校に入学式の下見のお願い

・支援学級の場合、就学前の春休みに懇談

・自立支援医療受給者証の手続き

就学の意思決定までに関しては上の記事をお読みください。

 

決定後の手続きなど

支援学級に入級する判断をされた方は

ランドセルや靴など入学準備の用品の領収書は保管しておいてください。

特別支援教育就学奨励費という制度で一定の金額まで補助をしてもらえます。

こちらに詳細を書いています。

特別支援教育就学奨励費について - うちの子流~発達障害と生きる

これは入学後に申請の書類をもらうため、知らずに領収書を捨てていたりします。

領収書がないと補助を受けられません。

発達障害の診断があってもうちの自治体では療育手帳や精神障害者手帳を

所持しない限り通常学級在籍では対象にならないそうです。

支援学級在籍なら手帳を持っていなくても

入学時だけでなく毎年申請をすれば学用品や給食費などの補助をしてもらえます。

 

自立支援医療受給者証について

多くの自治体では幼児は乳幼児医療費の制度で医療が無料の場合が多いですが

自治体によっては無料の期間が就学までや中学までと違いがあります。

うちの自治体は就学後は3割負担となる為、

障害者自立支援医療の受給者証を申請しました。

これは精神科の診察や投薬、医療機関の療育のみ対象となっており

対象のものは3割負担から1割負担になります。

うちの子は障害者手帳や療育手帳を持っていませんが

発達障害の診断があればもらうことができました。

これは2年毎の更新で専用の用紙に医師の診断書が必要となる為

投薬や療育など定期的な出費がある場合は助かります。

申請時に記入した医療機関と薬局のみ対象となり、

基本はひとつの医療機関になります。

うちは継続してかかっていた医療機関で診察、投薬、療育を行っていたのですが

そこの療育は就学までで終了なっているため、

療育は別の医療機関にかかることとなり、その事情を話すことで

特別に2つの医療機関が対象と認められました。

うちは療育と投薬と診察で自立支援医療を使い1割負担であっても

月に4~5千円かかっていますのでとても助かります。

ストラテラを処方されている場合などは

薬価も高いために自立支援医療のあるなしは大きいと思います。

1割負担は同じですが、世帯の所得により一か月あたりに支払う金額の

上限がそれぞれ定められます。

自立支援医療の申請の手続きに必要な物

  1. 自立支援医療費支給認定申請書
  2. 医師の診断書(2年に1度の提出ですので、前年度に診断書を提出して支給認定を受けた方が再認定申請する場合は、原則として診断書の提出は不要です。)
  3. 健康保険証の写し(国民健康保険の場合は、同一記号番号全員の保険証の写しが必要です。)
  4. 印判
  5. 同意書及び収入申告書または市町村民税課税・非課税証明書(課税の基準となる年の1月1日の時点で岡山市に住民票がない方は、以前の住所地の市町村民税課税・非課税証明書が必要です。)
  6. 障害年金等を受給している場合は、収入基準の年の金額のわかるもの(年金額通知書や年金等の振込の記載がある通帳等のことで、市町村民税非課税世帯の場合に必要です。)
  7. 希望する医療機関、薬局の名称、所在地、電話番号がわかるもの(申請書に記載できれば、なくてもかまいません。) 
  8. 現在お持ちの自立支援医療受給者証(再認定の場合)

障害者自立支援医療(精神通院医療)|岡山市|くらしの情報|高齢者・障害者・福祉

より引用。 お住まいの自治体でもお尋ねください。

申請用紙は保健センターに置いてあります。

2の医師の診断書も普通に医療機関から出されるものではなく

専用の用紙に書いてもらうものでした。

まずは保健センターで用紙をもらい、医療機関にお願いをして

その後必要書類をそろえて保健センターに申請に行きました。

申請後に審査にかけられ、通れば受給者証が送付されます。

2年毎に診断書に数千円の費用がかかるため、年に1、2回の受診の場合は

差額を考えると特に必要はないと思われます。

うちは2か所の病院で申請しているため診断書費用も倍かかります。

なのでうちは投薬と療育のある娘だけ自立支援を使い

息子は現在投薬も療育もしていないので申請していません。

こういう情報も病院などで教えてもらえるわけではないので

お住まいの保健センターなどに問い合わせてみてください。

 

入学式の下見

入学式の下見に関しては学校によって対応しているところもあります。

うちの小学校は入学式の前日に体育館の準備が整った後、

支援の必要な子供達に対して、入学式での一連の流れ、

担任の先生との顔合わせ、靴箱の場所、教室の席の場所など

一通り教えてもらうことができました。

見通しがたたないことに不安が強かったり環境の変化に弱い子には

とてもありがたかったです。

おかげさまでスムーズに入学式当日を過ごすことができました。

これも横のつながり情報で学校に申し込めば対応してもらえると

教えてもらったので学校から連絡がくるものではないようです。

支援学級ではなく通級のみの娘の時も対応してもらいました。

就学相談などで学校に対応可能かどうか確認してみてください。

 

決定の知らせと懇談、入学後の連携について

娘の通級指導教室は2月ごろ幼稚園を通じて決定の知らせがありました。

うちの幼稚園は市立なのでこういう対応だったのだと思います。

私立や保育園の場合は直接連絡があるのかもしれません。

息子の支援学級決定は市の教育委員会より郵便物が届きました。

やはり2月ごろでした。入学ギリギリ前なので結構やきもきしてしまいます。

審査にかけられる際に、診断書、発達検査の結果に加え

幼稚園から2学期の様子などを伝えるレポートを作成してもらい提出しています。

(これは幼稚園から直接市教委に提出でしたので内容は見ていません。)

 

支援学級の場合、入学前の春休みに懇談があり、

具体的な支援や、どの授業を支援学級か交流学級(通常学級)で受けるかなど

支援コーディネイターや担任の先生方と支援計画を打ち合わせをします。

サポートブックなどを作っておかれるといいかもしれません。

(私はサポブ作りは挫折しました・・・)

サポートブックはお子さんの成育歴や診断、療育経過、

得意なこと苦手なこと、特性、具体的な支援方法などをまとめたものです。

就学や進学などで担任の先生が変わる際にお子さんについて伝えやすいです。

 

入学後の学校との連携は学校に申し込んでケース会を行います。

これは通常学級に在籍している場合でも

学校に発達障害でなんらかの支援が必要であると伝えていれば

学校に申し入れることができると思います。

うちの場合は毎回担任の先生と支援コーディネイターと私の3人。

定期的に子供の現状や問題点、それに対する支援方法などを話し合います。

子供がなにか困り事を抱えている時も申し込めばケース会を開き対応してくれます。

うちは通常学級に在籍している娘のことで

一時的に宿題の軽減をお願いしたり、集中力維持のために席の配置、

クラスメイトとの関係調整などなど

今まで様々な支援の提案を受けたり実施していただいています。

ケース会に参加するのは担任の先生と保護者と第三者となりますが

療育の臨床心理士さんなど別の支援者に来ていただく場合や

特別支援コーディネイターや

(各学校に配置が義務付けられていて先生が兼任されている場合が多いです。)

スクールカウンセラーにもお願いできます。

(各中学校に配置された臨床心理士さんで小学校にも派遣されます。)

うちの自治体では保健センターの「子供相談主事」にお願いすることも可能です。

お子さんの抱えている困りごとによって学校外の人でも

子供の障害に対し専門の知識と理解を持つ人にお願いするとよいようです。

ケース会は毎月行う人もいれば、各学期ごと、問題の都度など

お子さんの状態に合わせて申し込みをすればよいと思います。

ケース会以外にも家での様子の変化など

何かあれば連絡帳に記入したり手紙などで

担任の先生との連携を密に取っておくといいと思います。

学校の先生は業務が多くとても忙しいので

緊急の時以外は電話でなく文章で連絡をとるようにしています。

 

個別指導計画書について

発達障害など支援が必要であると学校に伝えている場合、

通常学級に在籍していても支援学級に在籍していても

それぞれに個別指導計画書が作成されることになっています。

支援目標や学習目標などが書き込まれているそうで

学年が変わって担任の先生が変わる際にも引き継がれていくものです。

これは学校側が作成し学校で管理されるものなので

保護者はその存在を知らない場合も多いのですが、

申し入れをすればコピーをもらうことが出来ます。

入学してすぐには無理でしょうが、学校との情報共有のためにも

出来次第もらいたいと言う意思は伝えておいてもいいかもしれません。

うちは現在もらえるよう申し入れている最中ですので

また詳細はいただけ次第記事にしたいと思います。

※追記※

 調べなおしてみたところ、学習指導要綱によれば「個別の指導計画」は

 支援学校は作成義務がありますが、その他の幼・小・中・高校では

 作成することが努力義務と明記されているそうです。

 作られていないケースも考えられるので学校とご相談下さい。

 「個別の指導計画書」と「個別の学習支援計画書」の2種類存在します。

 

お子さんの安定した学校生活のために

学校とも出来れば良好な関係を保ちつつ、情報を共有し

問題が起きたりお子さんの困り事にも協力して対応が出来るよう

連携していける体制が作れるといいと思います。

うちは理解ある素晴らしい担任の先生方に恵まれ

今のところは子供達は毎日楽しく学校へ通うことが出来ています。

これも学年が変わったりクラスメイトや先生との相性で

変わる事もあるので先のことはわかりませんが^^;

 

別ブログで支援アプリの紹介を書いています。 

コミュニケーション、療育、算数国語など各教科の支援アプリをまとめました。

iphone、ipadをお持ちの方はこちらも合わせてどうぞ。

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