うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

スポンサードリンク

息子の就学相談

息子は現在幼稚園の年長さん。
次の春には小学生です。

息子は言葉を話す前から平仮名とカタカナを理解しており
数にとてもこだわる子供でした。
多動でじっとしていられない娘を病院の待合で静かに待たせるために
計算クイズをしたり文字や簡単な計算のカードを作っていました。
おやつを食べる時もクッキーなどを並べて計算の練習。
もちろん娘のためにやっていたのですが
息子の方が先に覚えてしまいました。
娘の年長の誕生日の時にニンテンドーDSとベネッセの小学生向け知育ソフトをプレゼント。
その中の「すうトレ」と言う算数ゲームで息子があっという間に九九と割り算を覚え
親としても呑み込みが早く教えるのもおもしろいので、息子の興味のむくままに教えていたら
今では小数分数、平方根や図形、素因数分解や簡単な方程式まで解くようになってしまいました。
ただし書くことが苦手なので筆算などはできるだけやらず暗算ばかりです。
最近ではipadアプリで四則演算で敵を攻撃するRPGゲームにはまっており
暗算スピードもますます上がってきました。
といっても算盤を習っているわけでもないので限界はありますが^^;

という状態なのでこのまま息子を小学校の普通学級に入れて
1+2から勉強させるのはどうなんだろうとずっと思っていました。
本人にとって恐らく退屈で仕方がない時間になってしまうと思います。
息子本人も「知っていることを習いに行くのはいやだ」と言い出しました。
もちろん出来るのは算数だけで他の授業で学ぶことはたくさんあります。
幼稚園での様子を見ている限り、自由時間以外の集団生活においては特に問題なく過ごしています。
算数の問題さえクリアできれば普通学級と通級教室で過ごすほうが
今後のことも考えて息子にとってメリットがあると考えていました。

障害があるためどんなに頑張っても他の人に追いつけないことが色々ある分、
せっかくの得意な分野は精いっぱい伸ばしてやりたい。
もしかして将来この子が生きて行くための武器になるかもしれないのです。
大好きな算数の授業をつまらない時間にして興味をそぎたくない。
集団の場である学校にそれを求めるのはわがままかもしれません。

しかし、文部科学省のサイトで特別支援教育についてこのように書かれています。

【「特別支援教育」とは、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。】

クラスの他の生徒に迷惑をかけない範囲であれば学校に支援を求めることは出来るのではないかと考えました。
私の思いついたのは単純なことで
「普通学級に在籍し、算数の授業はこちらの用意した教材で一人だけ別の事をしていても見逃してもらえないか、
そのことに周囲の子供の理解を得られるよう支援してもらえないか」
または、「算数の授業だけ支援学級で過ごすことはできないか」
のどちらかをお願いしようと思いました。

実は息子の就学に関する相談は昨年度から娘の通級の先生に少し話していたところ
在籍校の支援コーディネーターの先生に話をして下さり、早急に娘の担任を通して相談するよう言われていました。
こういう子を受け入れる体制を整えるには時間がかかるからという理由だったので
なにか新しい試みを受け入れてもらえるのではと淡い期待をしていました。
担任の先生に息子の特性を話し、レポートにして学校内で引継ぎが出来るようにしてくれました。

さていよいよ就学相談の日、副校長先生、支援コーディネーターの先生、娘の担任の先生、私の4人で話しました。
息子の特性や今までの療育などの経緯を話し、上記の支援のお願いをしてみました。
算数の授業中に一人別の勉強をすることは出来ないかというのは
授業もグループ活動などがあるし、他の子に理解を求めるのは難しいとのこと。
算数だけ支援学級で過ごすというのも、支援学級には環境の変化に対応が難しい子も多く
たまにしかいない子を受け入れることが難しい上、一応50%以上支援級で過ごすという規定もある。
つまりどちらも無理ではという答えでした。
普通学級ならみんなと同じ学習を、支援学級なら全体の半分以上を支援学級で過ごすこと。
このどちらかしか選択肢はないってことですねと。

ただ、支援コーディネーターの先生とじっくり話したのは今回初めてで
すごい知識も豊富で理解のある方でした。
この方にお願い出来るなら支援学級で息子を学ばせるのもいいかもしれないと思いました。
しかし、転勤もいつあるかわからないですし、
先々中学受験も考えているので支援学級在籍は響かないのだろうかという不安も。
(公立校の場合、小学校から資料が行くので支援級在籍はわかるそうです。)

最近読んだ記事に自閉症児の25人に一人くらいの割合で
息子のような(?)数学的サバンがいると書いてありました。
障害を持ちながらなにかの能力を持つ子供のことをギフテッドや2Eともよばれ
アメリカなどの国では特別支援教育の一部としてギフテッドクラスなど
その子供に合った才能を伸ばす教育が行われているようです。
現在の日本の小学校ではそのようなことは行われていませんが、
特定の学習が進みすぎていることで授業が苦痛になればそれも彼にとっては困難となります。
障害に関係するものと考えればなんらの支援を受けられないものだろうか。
文部科学省の言う特別支援教育の理念にも合致するはずです。
分からない授業をじっと聞くのも、分かりすぎていてつまらない授業をずっと聞くのも
子供にとってみれば同じように苦痛だと思います。

仮にサバンであっても社会性を身に着けることによって特殊な能力とトレードオフされてしまうこともよくあることだとか。
息子は算数が学齢より極端に進んでいますが、将来も同じである保証はありません。
ごく平凡になる可能性も、逆に数学が苦手になる可能性もあります。

特別なプログラムを組んでもらって個別指導してもらおうなどとはもちろん思っていません。
他の生徒の迷惑にならない範囲で、特性から違う学習スタイルの子供もいることを認めてもらえないだろうか。

近々息子を連れて支援学級の見学に行く予定でいます。
姉がいるので息子は通級も普通学級も何度も見ているので、支援学級を見た上で本人とも話し合っていきます。
最終的には息子本人の気持ちが一番大切ですから。

息子は自分からどうしてもやりたいこと以外は、
自分にとってなんらのメリットがあると判断したものしかやらない子です。
幼稚園でも自由遊びの時間はほとんどなにもやっていないそうです。
たまに幼稚園に行き渋ることがありますが、
「幼稚園にはいろんなおもちゃがあるから、苦手な微細運動のトレーニングにやっといで」
と言うと目的が出来て、行く気になるのです。
外遊びをしたがらないので勧めると「なんのために外で遊ばなきゃいけないの?」と聞いてきます。
私の返事に納得がいけば外に遊びに行きます。
最近は子供が学校に行くのは法律で決まっているのか、行かないと警察に捕まるのかなど聞いてきます。
勉強なら家で出来るのに何のために学校に行くのか明確な理由がわからない、もしくは納得していないのです。
こんな息子ですから就学後に学校が苦痛に感じたらすぐに行かなくなるのではと予想。。。
本人が辛いのであれば無理に行かせるつもりもありません。
その時にまた別の道を探ればいいのです。
無理をして二次障害を起こしてしまうほうが本人が辛いことですし。
(なんていいながらいざ行かないとなったらアタフタしそうですが><)

学校との就学相談も今後続ける予定です。
教育委員会の相談室にも行ってみるつもりです。
あまり期待は出来ないでしょうが私が出来る範囲のことはやってみたいと思っています。

スポンサードリンク


 


「就学進学」関連記事

当ブログはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

当ブログではGoogle AdSenseを利用して広告配信をしています。