うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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冬季うつと自分のストレスに気付きにくい息子。

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寒くなってくると息子は寝起きが極端に悪くなり

朝着替えるのもぐずぐずになってしまいます。

単に寒さに弱いのかと思っていましたが

学校から帰宅後も部屋をしっかり暖めていてもなかなか動けない。

寝転んでだらだらと帰宅後の着替えや片付けも進みません。

どうやら冬季うつの傾向があるのかなと思っています。

冬季うつとは季節性情動障害というものだそうで

倦怠感、気力の低下などがみられるそうです。

季節性情動障害 - Wikipedia

発達障害を持つ人にもよく見られると聞いたことがあります。

冬季うつのほか、台風の接近による気圧の変化などで

不調を訴える発達障害の方は多いようです。

 

これに気付いてからは冬場は着替えを手伝ったり

普段自分でできることも少し手を貸したり、

部屋は冷やさないように心がけるようになりました。

 

先日、娘と息子が一緒に学校から帰る為に待ち合わせをしていたらしく

娘が探したところいなかったので先に帰ってきたと言って帰宅してきました。

多動と注意欠陥のある娘、ばーっと探していないや!帰ろ!だったと想像します。

まずい。息子はこういう場合、じーっと待っている人です。

幼稚園の頃、クラスの子に「ここに隠れてて」と言われ

相手がすっかり忘れて違うことをして遊んでいるのに

ずーっと動かず隠れてて先生に声をかけられても

「○○ちゃんがここに隠れてと言ったから」と

1時間近くじっとしていたそうです。

字義通りにとらえる自閉症スペクトラムの特性なんでしょう。

そんな息子ですから私が学校へ迎えに行きました。

待っていた間ずっと不安だったのでしょう。かなり不機嫌でした。

帰宅してからもいつも以上に動かない。

あの手この手で帰宅後の片付けや着替えを促しますが

毛布にくるまったままです。

「じゃあ、しばらくそっとしておくね。」と声をかけたら

いきなり大泣きになってしまいました。

動けないけどもやらなくてはならないと自分でも充分わかっているからです。

あぁ、これはストレスをため込んでるなと思い

無理しなくていいんだよ、自分では気づいていないだろうけども

学校でちょっとがんばりすぎて疲れが溜まっているんだよ、

やる気のコップが空っぽになっちゃったから

しばらくコップにやる気が溜まるまではゆっくり休もう。

そう声をかけて好きな本を渡して寝室で休ませました。

息子は学校が嫌いなわけでもありません。集団行動も出来ますが

おそらく他の子供がやる気3で出来ることが10のやる気が必要。

支援学級で受ける授業よりも交流学級での授業は少し緊張すると言っています。

多くの人の中にいること自体がストレスになるようです。

学校ではこうするもの、と教えられればその通りきちんとこなそうとします。

学校は病気でない限り「行かなきゃいけない」

行けば「こうしなきゃいけない」と思い込んでいるので

人より負荷がかかっていることに自分でも全く気付いていないのだと思います。

生まれつきずっとこうなのですから息子にしてはこれが当たり前なのです。

それで時々こんな感じにオーバーヒートしてしまいます。

ギリギリまでサインを出してくれません。

もっと早く気付いてやらねばと思っています・・・。

 

体が病気でなくてもしんどかったり辛かったりしたら

休んでいいんだよ、心が病気になる前に休むことが大切だよ、

辛い時は母さんや先生に話してほしい、必ずあなたを守るからと話すと

息子は泣きながら「なんで?」と聞いてきました。

どうして自分を守ってくれるのか、そこに理由がないと不安なのです。

息子が以前こんなことを言っていました。

「僕も本当はもっと母さんに甘えたいんだけどもどうしていいのかわからない」

人が何かをしていると自分から声をかけることも躊躇する子です。

甘えることがヘタクソなんですね。

彼から寄ってくることがあまりないので

いつも私からちょっかいをかけに行くようにしています。

私も息子と似たようなタイプです。

息子の気持ちが何となくわかる気がします。

人に甘えるとその代りに何か返さないといけないと思ってしまい

それがプレッシャーになることが怖いのです。

「なんで?」と聞いてきた息子に

あなたが好きだから大切だからあなたが元気でいるだけで嬉しいことだから

母さんだけじゃなくあなたの周りの多くの人がそういう気持ちでいるから

いつでも頼っていいんだよ、必ず助けてくれるからと話しました。

こういう疑問を投げかけられたのは初めてではなく何度もありました。

自分の存在だけでなにも返すものなどいらないと

今まで繰り返し繰り返し話してきています。

息子に関しては人を困らせたり怒らせたりするようなことはめったとなく

ほとんど褒めてばかりであまり叱らず育ててきました。

それでも幼稚園の頃には

「なんで僕は生まれてきたの?死ぬのも怖いけど生きるのメンドクサイ」と

まるで思春期の子のようなことを何度も言ってきました。

ずっと自分の存在の明確な理由を知りたがっているようです。

これが息子の生き辛さなのかもしれません。

 

最初の娘と息子の待ち合わせの問題は

2人の間で認知のずれが大きいようなので

「待ち合わせ場所で移動せず5分間待つこと。それで来なければ帰ること」

と明確なルールにしました。

ただし、これは二人の待ち合わせだけのルールであることも付け加えです。

 

これからも繰り返し

息子の存在自体が大切であることを伝え続けて行こうと思っています。

無条件で愛されているという実感をいつか感じてもらえればいいなと願います。

もちろん娘にも。

自然にこういうことを感じられないのは

息子自身の特性によるものなのか

私の接し方の問題なのか悩むところです。。。

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「とある男が授業をしてみた」の葉一さんが子供達に会いに来てくれたよ!

うちの子供達が算数の勉強でいつもお世話になっている

「とある男が授業をしてみた」で

授業動画を作っていらっしゃる教育youtuberの葉一さんの

youtubeチャンネル登録者3万人突破記念イベントで

葉一さんがユーザーさんに直接会いに来てくれる企画があると伺い

子供達に聞いてみたところ会ってみたい!と言ったので応募してみました。

応募者も多いのだろうな~と思いつつダメ元で

メールを送らせていただいたのですが、なんと選んでいただきました!

こちらは西日本の地方都市なのですが

関東からこちらまで会いに来て下さることとなりました。

Twitterやメールで何度か事前の連絡をとらせていただき

いよいよ今朝、駅前のドーナツショップで待ち合わせとなりました。

「とある男が授業をしてみた」については過去記事をご覧ください。

動画を見ながら娘もイケメンイケメン!と言っていましたが

直接お会いすると動画で見るよりもっとキレイなお顔立ちで背も高く

お人柄も動画の通りとても素敵な方でした。

葉一さんも緊張されてらっしゃったようですが

こちらもコミュニケーションに難ありの親子3人、緊張しました~。

子供達も最初は静かに固まってドーナツをもぐもぐやっていましたが

お話をして下さっているうちにだんだんと子供達も打ち解けてきました。

 

事前に子供達とあった時にどんな話がいいか希望を聞いて下さっていたので

こちらで子供達がわからない問題を一問ずつ持っていくので

教えてやってほしいとお願いしていました。

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娘が持って行ったのは0~9の10枚のカードで5ケタの数字を2つ作り

その差が一番小さくなる組み合わせはなにかという問題です。

足し算で最大になるもの最小になるもの、引き算の最大は自分で解けたのですが

引き算の最小が不正解でした。

葉一さんはわざわざ数字カードを作って下さり、

カードを使って娘にわかりやすく教えて下さいました。

ただ答えを導き出すだけでなく、そこにたどり着く考え方も

娘に質問しながら丁寧に教えてくださって娘もしっかり理解したようです。

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(葉一さんはyoutubeでもお顔を出されていらっしゃるので

 修正なしで写真を投稿させていただきました)

今度は息子が持って行った算数オリンピックキッズBEEファイナル過去問題。

かなりひねりのある難問です。

私では毎度キッズBEE問題は解説を見ながらでないと教えられません><

ここでも数字のカードとノートに書きながら教えて下さいました。

息子もばっちり理解!考える過程も習得したようです。

息子は自分から言葉がするする出るのがぴんと閃いた合図なのです。

そこから息子もエンジンがかかりノートに数字を書き続け

いつもの調子でぶつぶつ数字について語り始めました。

そのあとも色々とお話をさせていただき

1時間ほどでしたが本当に子供達も楽しい時間を過ごさせていただきました。

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最後はお店の前で記念撮影★

葉一さん・・うちの子供より顔ちっさいwwww

 

元々くじ運がとてもよい息子が

「最近ぼく運が落ちたのかなーと思っていたけども

 このために運を貯めてたんだー!」とずっと喜んでいましたが

実際にお会いして子供達にとても素敵な思い出となったようです。

娘「顔小さくてイケメンだった~♡」

息子「生で教えてもらえてよかった~♪」

娘、9歳にしてすでにイケメンに弱い (≖ω≖。)♪

 

今日娘がお願いした問題集はコレでした。

算数の思考力を身に付けるためのしっかり考える問題ばかりです。

 

幼稚園の頃から息子は「算数の先生になりたい」と言っていました。

今回葉一さんにお会いしてがんばってる輝いている大人の方と接する機会は

子供達にとって将来を見つめるためにきっといい刺激になったと思います。

葉一さん、本当にありがとうございました!

 

葉一さんの授業が参考書になって2016年7月に発売されました!

先日、娘と一緒にADHDの当事者でもある

NPO法人えじそんくらぶ代表の高山恵子さんの講演会に行ってきました。

えじそんくらぶはAD/HDを持つ人たち、そして共に悩む家族・教師を応援します - NPO法人えじそんくらぶ

ほとんど大人ばかりの講演会でじっと座っているのが難しく

もぞもぞしていた娘ですが、とても前向きで建設的なお話で

行ってよかった聞いてよかったと言っていました。

自分と同じ障害を持ちながらも社会で生き生きと活動してらっしゃる

大人の方のお話は娘にとって指針となるものだと思います。

 

今回は発達障害とはあまり関係のない話でしたが

子供達に素敵な大人の方と接触を持てたりお話を聞く機会は

まだ言葉にして的確に表すことは出来ないでしょうが

これからも目の当たりにしていくであろう障害という困難を抱えつつも

自分が大人になることに、将来に、明るいイメージを持つために

心に残るものとなってくれるのではと思っています。

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