うちの子流~発達障害と生きる

発達障害を持つ子供たちとの日々をつづります。

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ギフテッド、2E教育から考える得意を伸ばす効果

子供に発達障害があることを回りに告げるとよく言われるのが

「なにか特別な才能があるのかも」

実際に特別な才能がある人も中にはいますが、それは一般の人にも同じことで皆がそんなわけではありません。

善意で言ってくださっているにしてもたびたび言われるとうーん・・ともやもやしてしまいますよね。

今回は特別な才能を持つ子供たちへの教育の話ですが一部の子供の話ではなく、発達に凸凹がある子供たちの凸の部分をどう生かしていくのかについて考えたいと思います。

飛びぬけていなくとも誰でも得意なこと、好きなことはなにか持ち合わせているでしょうし、それをうまく伸ばし生かすことが出来れば、障害と向き合いながら、持ちながらも豊かな人生を遅れるのではないかと考えています。

 

ギフテッド、2Eとは

「ギフテッドチャイルド」日本語では「天才児」と訳され飛びぬけた才能を持つ子供をそう呼ぶようです。

アメリカなど多くの先進国ではその子供の能力に合わせた特別な教育プログラムが用意されています。

「2E」とは、ギフテッドのような特別な才能と、学習障害や発達障害などを併せ持つ凸凹の多い子供たち。こちらも特別プログラムによって教育を受けているそうです。

日本では現在このギフテッドや2Eに関してなにか基準が設けられているわけではなく、教育においても特別支援教育は主に凸凹の凹の部分に対してだけ行われているのが現状です。

海外で行われているようなギフテッドや2Eのための特別な教育は日本ではまだ行われていないようです。

 

私が初めてギフテッドという言葉を知ったのは、数年前、娘の通級指導教室の先生に勧めていただいた本からです。

ギフテッドー天才の育て方 (学研のヒューマンケアブックス)

ギフテッドー天才の育て方 (学研のヒューマンケアブックス)

 

 うちの子供たちは発達検査では高い数値が出ましたが、ギフテッドや2Eと呼ばれるものなのかどうかは、私は専門家ではないのでわかりません。

実際、うちの娘も特になにか飛びぬけた才能は今のところ見当たりません。

この本は「天才児の育て方」とありますが、前書きで杉山先生が書かれていらっしゃるように天才児への特別支援教育は他のハンディキャップを持つ子供たちにとっても大きくプラスになる可能性を持っています。

診断や療育、特別支援教育などではなにかと出来ない部分に着目されます。もちろん出来ないと困ることもたくさんありますし、可能ならば身につけたほうが生きやすいであろうということも多々あります。

発達に偏りがありその凸凹がいき辛さと結びついているのなら、療育や家庭での対応などを通じて出来れば凸凹を小さくなだらかにしたい、そう思うのは自然なことだと思います。

しかし、苦手なことをがんばるのは辛いもの。そして成果の出にくいものです。

苦手なところに焦点を当てるあまり出来る部分はいいだろうと放置され気味となってきます。

ギフテッド教育はこの出来る部分、得意な部分に焦点を当て伸ばしていくことに力を注ぎ、その他にも様々な利点を生み出すものだと私は思っています。

 

ギフテッドの子供たちは、その秀でた能力のため、集団適応に問題が出たり周りに合わせることが難しく社会性に問題がでたり、過敏があったりなどで不適応や逆に成績不振に陥ることもあるそうです。

ついていけないわからない授業を受け続けるのも苦痛以外の何者でもないですが、逆にわかりすぎている授業を毎日何時間も聞かなければならないのも同じように苦痛なものです。知能的に言えば大人が毎日小学校に通うようなもの。

退屈で新しい知識の刺激もない空間でなぜ指示に従わなければならないか、納得できないことも多いのだと思います。

2Eの子供たちも学習障害や発達障害などそちらのほうにフォーカスされるばかりに秀でた才能に気付かれにくいなどの問題があります。

ギフテッド教育とは天才児のための優遇された教育ではなく、特性により一般の教育ではカバーしきれない困難を持つ子供たちのための特別支援教育でもあるのです。

実際にアメリカなどでどのようにギフテッド教育が行われているかは上記の本に詳しく書かれていますが、おおむね本人の興味や能力に沿って自由に深く掘り下げていく教育を行っているようです。

 テンプル・グランディンさんらが書いた『アスペルガ-症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』という本の中でも、最適の仕事をを見つけるためのガイドラインとして、「才能を伸ばす」「自分の強みをみつける」「一番得意なことを仕事に生かす」といったことが繰り返し述べられている。親や教育者が本人といっしょに、その才能の峰を見つけ、伸ばす努力をすることが、大人になったときに適応障害のないアスペA型であることにつながるだろう。

 ※「ギフテッド」天才の育て方より引用

この文章の中にある「アスペA型」とはアスペルガー症候群など発達障害の特性を持ちながら社会に適応することが出来た人々のことを指します。

つまり、得意をみつけ伸ばし生かすことによって社会適応ができ、発達「障害」ではなく発達「凸凹」という状態にもっていけるのではないかと、この本では提唱されています。

 

息子の場合

 このブログでも何度か書いてきましたが、息子は言葉が出る前から数に興味を示していました。

他動を持つ娘を病院の待合などで待たせるために作った文字カードや計算カードを息子も一緒にやっているうちに息子がどんどん吸収していったことで、息子の算数に対する強い関心に気付きました。

発音も悪く言葉も通じにくい、字が読めても書きにくい、その状況でも使える算数ゲームを与えるとあっという間に九九も覚え四則演算をマスター。

教えればスポンジのように次々と吸収しそれを元にいろんなことを思考していく息子。それが私もおもしろくどんどん教えていきました。

3~4歳のころ、人間の髪の毛は一日に100本くらい抜けるという話をしたら、次の日には「髪の毛は15分に1本抜ける」と言って来ました。

一日が何分なのかを計算しおよそ100で割ってひとりもくもくと考えていたようです。

その後も息子の興味の向くまま次々と教えたり興味にあわせたアプリなど教材を用意していくうち、年中のころには平方根や因数分解を理解し、図形は中学受験レベルのものに挑むようになっていました。

就学を考えるにあたって、この子をこのままみんなと同じように1+1から学ぶ環境においていいのだろうかと考えるようになりました。どう考えても息子にはつまらない苦痛なものです。

発達障害があることは2歳でわかっていましたので特別支援を受けるつもりでいましたが、就学相談の際にこの子の能力を形で示せることが出来たら、そのあたりの配慮をなにか受けられるかもしれない。

息子も興味を示したので数学検定を受けることにしました。

最初はテスト自体に慣れるのに手惑ったり、特性ゆえのこだわりでわからない問題を飛ばせず止まってしまったりで2度ほど落ちましたが、就学時点で7級、小2の現在は4級(中学2年レベル)までとることができました。

結局は学校としても特別支援学級とはいえ、学齢の指導要綱以上のことを教えていただくことは叶っていませんが、自分のペースで所定の課題をこなした後は自習として好きな勉強の時間に当てることができているようです。

息子はおそらく2Eというものに該当するのではと思っています。

突き抜けた得意と大きな凹みを持ちます。

好きな数学の勉強を続けるにしても凹みの部分が足を引っ張ることがよくあります。

文字を書くことに少し困難がある。少しでも問題文に抽象的表現があると理解できない。国語の力が追いついていないため、中学レベルになると文章題の意味がわからないことがある。答えはわかるのに証明するための式が書けない。

算数検定から数学検定へ変わり進むペースが落ちているのはこのあたりの困難が原因となっています。

息子は几帳面で神経質、不安もプライドも強いため、苦手なことに挑戦することを極度に嫌がる、というより怖がります。

しかし、好きなことのをやるために必要と動機付けがあれば、少しずつ挑戦することができます。

今でも得意とはいえませんが、徐々に字を書くことにも慣れ、国語の学習もがんばるようになりました。

順番どおりに解いていきたいというこだわりからも抜け出せました。

好きなことを続けたい思いがぐいぐい苦手を引っ張りあげてくれているのです。

息子は特にやることがなければ何もせずただじっとしているという(おまえアドレナリンないのかよ)ってほど無気力に見えるタイプですが、好きなことを持つことで生き生きと生活することが出来ていますし

なによりも自分の算数の能力をテストや検定などで形にすることが息子の自信につながっているようです。

先日は幼稚園のころから目標にしていた算数オリンピックキッズBEE大会で金メダルを獲得することができ、益々やる気もアップしています。

nanaio.hateblo.jp

 

娘の場合

娘の場合はADHDを持ち、思考の多動と激しい注意力の散漫があるために

毎日の日常生活を回すだけでも大変で、なかなか好きなことに時間をとることが難しいのですが

娘は物を作ることが大好きで、たまに驚くようなおもしろい作品を作ってくれます。

nanakon.hatenadiary.com

 娘は興味自体も飛び散っているので編み物、裁縫、工作、料理、ゲーム、プログラムなど色んなものに興味を持ちますが、可能な限り道具を揃えたり、やり方を教えたりしています。

今はこれといって集中して興味が持続しているものはありませんが、あちこち飛び散る興味を利用し自分の世界を広げていくことは、いずれ娘の人生にプラスになるのではと漠然と思っています。

職業などに結びつかなくとも好きなことがある趣味を持てるというのは余暇を豊かに過ごすことに繋がります。

最近はもっぱらマインクラフトというゲームの中でいろんなアイディア作品を作っているようです。youtubeの実況動画や検索で研究も一生懸命やっています。

nanaio.hatenablog.com

 娘は息子の算数のように目に見え評価を受けやすい得意はもっていませんが、好きなことを持つという自体が毎日の張り合いにも目標にもなっていますし、過集中をすることがストレス発散にもなっているようです。

娘の場合は日常やらなければならないこととやりたいことの調整が自分ではなかなか難しいため、声かけや制限はどうしても設けなければなりません。

要は宿題先に済ませろってことですが><

 

得意を伸ばすために我が家でやっていること

興味の芽を見逃さないこと、子供から質問があればできるだけ一緒に考えたり調べたりします。
より興味を持ちそうであれば、関連するものを次々用意し興味を広げる手伝いをしていきます。
図鑑で体のことをおもしろく子供たちがみていたら「酸素ってなに?」と質問がでます。
酸素の人間への役割、元素の話、興味を示したのですぐに元素について一緒に調べ、元素記号のゲームやアプリを探します。
興味の熱が冷めないうちに一気にやってしまえば子供はあっという間に覚えます。

子供は好きなものをあっという間に覚えてしまいますよね。
ゲームやアニメのキャラクターなどいっぱい知っているお子さんは多いのではないでしょうか。
鉄道や電車が好きなお子さんならたくさんの知識を蓄えていたり。
やはり学ぶために一番大切なのは興味だと思うのです。
元素記号なんて学校で習ったときは興味があったわけではないので私自身は覚えるのに苦労しました。
でも興味を持っておもしろおかしくゲームになれば簡単にこなせてしまうのです。

いろんなものを見せ、興味を持ったらすかさずキャッチし、広げていく。
ただそれだけで子供はどんどん伸びるものなのではないかと思います。

かといっていつも子供に付きっ切りというわけにはいきません。
時間もお金も限りがあります。
ただ、日常的に子供の興味に対するアンテナをはっておけばいいだけです。
時間をかけて教えなくても興味を広げる環境を用意する。
物が必要ならば最初は100均にあるものでも大丈夫。
自分で興味のあることを調べる方法を教えるだけで
好きなことならどんどん自分で進んでいきます。

手助けが必要なときだけ手伝えばいいのです。

これがうちの子供たちにとって正解なのかどうかはわかりませんが、今のところ好きなことをそれぞれ伸ばしてくれているのではないかなと思っています。

 

得意に注目して伸ばすメリット

得意なことに注目して伸ばす利点として、自己肯定感を育てることができること。好きなものがある、それで評価をされることによって自信をつけていくことができるのです。

そうすればほかの事に対する意欲も育むことができます。

苦手なことで興味の芽をつぶさないよう必要なサポートをすることで、意欲がその苦手を引き上げる力になっていくのです。

そして、自分の得意なこと、苦手なことを自分自身で把握することが出来るので、自分で意識しながら工夫を考えるきっかけにもなるのではと思います。

学習に関係のないものでも、将来仕事の役に立つかどうかわからないものでも、お子さんの興味に沿って得意なことを伸ばすというのは生きていく上で必ずいい影響がくるものだと思っています。

是非、お子さんの興味にぴぴっとアンテナを張ってみてください。

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